2019年2月27日、外国人の投資家らに対する性接待斡旋疑惑や違法薬物使用疑惑が浮上している韓国の男性アイドルグループ「BIGBANG」のV．I（スンリ）が警察に出頭した。韓国メディア・マネートゥデイによると、スンリが同日午後9時に出頭したことをめぐり一部から批判の声が上がっているという。

スンリは同日午前、所属事務所を通じて「警察に自ら出頭する」との立場を明らかにしていたが、早くても今週末と予想されていた。スンリは午後8時30分ごろに報道陣に文書を送り、そのわずか30分後に出頭。集まった報道陣に対し「午前中に厳正な捜査を求める嘆願書を提出した」とし、「多くの人に心配をかけて申し訳ない。1日も早く真相が明かされるよう捜査に臨む」と話したという。

しかし、これに対し一部からは「米朝首脳会談を念頭に置いた作戦ではないか」と疑う声が上がっているという。スンリが文書を送った午後8時30分は米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の2回目の首脳会談が始まった時間で、ほぼ全てのテレビ局が首脳会談関連の特集を放送しており、国民の視線はベトナム・ハノイに向いていた。実際、主要ポータルサイトのリアルタイム検索にも「スンリ」に関するワードは登場しなかったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからも「国民をばかにしているの？」「どんどん好感度が下がっていく」「したたかさが感じられる。そんな遅い時間に自ら出頭？一般人も可能なの？」「すごいタイミング。ずる賢さは認める」「有名人としての社会的責任意識がない。お金のことしか考えていないようだ。警察はちゃんとした捜査をするだろうか？」など批判的な声が寄せられている。

その他「事務所の指示だろう」と予想する声や、「他のメンバーのイメージまで悪くなってしまう」と懸念する声、「まだ何も結果は出ていない。本当に薬物を使用していたら今ごろ逃げているはず。安易に批判するのはやめよう」と冷静な声も上がっている。（翻訳・編集/堂本）