2019年3月11日、韓国メディア・韓国経済は「日韓関係の悪化により、50年間続いていた日韓経済人会議が急きょ延期になった」と伝えた。

記事によると、日韓の財界・外交関連関係者は、5月にソウルでの開催が予定されていた51回目の日韓経済人会議を今年後半以降に延期することで合意した。

同会議は、両国の主要企業のCEOらが参加するもので、日韓の経済人交流行事としては最大規模。1969年に始まり、その後毎年必ず開催されてきた。しかし今年は、日本側が「日本の財界と政府は、日本企業の正当な経済活動が保障されるよう適切な措置が取られることを願う」とし、会議の延期を希望する立場を伝えていた。

これについて、記事は「韓国人強制徴用被害者への賠償をめぐり、日本政府と財界が期待するレベルの対応策を韓国側が提示することを望むという態度とみられる」とし、「強制徴用判決後の日韓関係悪化により、日本財界の主要関係者らが韓国で行われる行事への参加に負担を感じたということ」と説明している。

韓国側も「最近の日韓関係悪化を考慮し、会議の充実を図るため開催を秋ごろに延期することにした」と話したという。

これについて韓国のネットユーザーからは「前の政権が必死に改善させた日韓関係を文政権が破綻させてしまった。おかげで経済まで廃れていく」「日本はガラパゴスと言われているけど、韓国よりはるかに上を行っている。韓国はサムスンとSKハイニックス以外はほぼ全滅状態。それなのに文大統領は大企業たたきをしている。今後10年以上、韓国経済は苦しい状況が続くだろう」「文政権は反日世論を形成しようとしているが、過去に縛られていては駄目だ。今の状況では、日米韓同盟をしっかり維持することが最も大事なのに」などと懸念する声が上がっている。また「韓国の国力が弱いから。米国や欧州が相手なら、日本はこんなことしないだろう。韓国は技術を開発して強くなるしかない」と訴える声も。

一方で「望むところだ。日本に対しては一歩も引いてはならない」「今回は韓国が先制攻撃を仕掛けた。日本の脅しに負けるな」「日韓の経済協力がなくなって困るのは日本だよ」との意見も上がっている。（翻訳・編集/堂本）