中国の子育て費用は世界で2番目に高い―独メディア

Record China    2023年5月3日(水) 23時40分

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独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは1日、「中国の子育て費用は世界で2番目に高いことが、シンクタンクによる最新の報告書で分かった」とする記事を掲載した。資料写真。

独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは1日、「中国の子育て費用は世界で2番目に高いことが、シンクタンクによる最新の報告書で分かった」とする記事を掲載した。

香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道などを引用して伝えたもので、中国シンクタンクの育媧人口研究によると、中国は韓国に次いで世界で2番目に子育て費用がかかる国だ。子どもが誕生してから18歳になるまでにかかる費用は1人当たり国内総生産(GDP)の6.9倍で、ドイツの2倍、フランスの3倍に相当する。

報告書「中国人口予測報告2023」によると、具体的な措置には、現金と税金の補助、住宅購入の補助、保育園の建設、男女平等の出産休暇の提供、外国人乳母の導入、柔軟な働き方の促進、独身女性の生殖に関する権利の保証、生殖補助技術の許可、学校制度と大学入試の改革が含まれる。

中国国家衛生・計画生育委員会による2017年の全国的な調査によると、子どもが欲しくない理由として、出産可能年齢にある女性の77.4%が「経済的負担が大きい」と回答した。「高齢である」や「子どもの世話をする人がいない」も理由の一つだ。

報告書によると、韓国の子育てにかかる費用は1人当たりGDPの7.79倍で、ドイツは3.64倍、オーストラリアは2.08倍、フランスは2.24倍。

昨年の合計特殊出生率(女性1人が生涯に産むと見込まれる子どもの数)は、韓国が0.78で、中国が1.1だ。

中国で子どもが誕生してから18歳になるまでの平均費用は48万5000元(約960万円)で、大学卒業までの費用は62万7000元(約1242万円)。子育て費用は、北京が96万9000元(約1919万円)、上海が102万6000元(約2032万円)に対し、チベットはわずか29万3000元(約580万円)で、中国の労働者の21年の平均年収は10万5000元(約208万円)となっている。

中国の政策立案者は近年、出生率を高める方法を模索している。22年にはこの約60年で初めて死亡者数が出生数を上回った。昨年の人口1000人当たりの出生数は過去最低の6.77で、総人口は前年比85万人減の約14億1000万人だ。(翻訳・編集/柳川)

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