日本文化とラーメンが密接に関係しているのはなぜ?―中国メディア

Record China    2019年3月14日(木) 12時10分

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12日、澎湃新聞に、「日本文化とラーメンが密接に関係しているのはなぜか」と題する記事が掲載された。写真はラーメン。

2019年3月12日、澎湃新聞に、「日本文化とラーメンが密接に関係しているのはなぜか」と題する記事が掲載された。

記事は、2月に中国語版が発売された洋書の抜粋で、中国語のタイトルは「ラーメン:食べ物の中の日本史」。さまざまな統計データが出現する中、業界関係者が出した結論として「日本人の外食にラーメンが占める割合は26%」と紹介し、「ラーメンは確実に日本飲食帝国の覇王の座にある」などと指摘する。

続けて、筆者(英国人)が日本で初めてラーメンに出会った時のエピソードに言及。小さな漁村で英語教師として働いていた筆者はこじんまりとした建物の存在に気付いていたが、当時は日本語が読めず、それが何なのか分からなかったそうだ。「ある日の晩、同僚と飲みに行った後に真相が分かった。神秘的なこの建物はバーをラーメン屋に変えたものだった」といい、「ラーメンは酒を飲んだ後の日本人に欠かせないもの」「仕事を終えた後に友人や同僚と連れ立って飲みに行くのは日本のごく一般的なリラックス法」と説明。さらに、「深夜まで飲んで酔っ払った人には二つの選択がある。終電をめがけて急ぐか、翌朝の始発で帰宅するかだ。ただ、いずれにせよ多くの日本人は最後はラーメンで締めたいと考える」「麺類がアルコールを吸収し、二日酔いを防いでくれるという考え方によるのかもしれない」とも紹介した。

記事は、「ラーメンは昼食、夕食だけでなく、夜食や帰宅前のちょっとした空腹しのぎにもなる」とし、地域によって味が違うことなどについても説明。また、スープ作りに多くの食材が用いられることや、半日以上の時間を要する場合があることにも触れ、「おいしいラーメンを作るには労力も時間も必要」とした。

「日本文化とラーメンが密接に関係しているのはなぜか」とした部分では、伊丹十三監督の映画「タンポポ」(1985年)を取り上げ、「伊丹監督は『1杯の素晴らしいラーメンが生命の中のあらゆる美を代表する』と解説した」「映画は、現代日本人の飲食生活において、食べ物が人々の心の一角を占めているということを掘り起こした」とした上で、日本一のラーメン屋を目指す主人公が「ラーメンの真理」をつかむ姿に着目。最後に「ラーメンは一見、シンプルなものだが、料理人の重視、勤勉、辛抱強さが必要。食材に対する深い理解や卓越した技術も欠かせない。本当に食べることが好きな人にとっておいしいラーメンは一種の恩恵なのだ」などと論じた。(翻訳・編集/野谷

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