全国政協委員を務める孔鉉佑外務次官「日本は中国と互恵・ウィンウィンを図るべき」

人民網日本語版    2019年3月14日(木) 19時0分

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王毅外交部長(外相)は8日の第13期全人代第2回会議の記者会見で、中日関係に関する質問に「中日関係は毎年の記者会見で注目されるうえ、すぐに質問が挙がる。

王毅外交部長(外相)は8日の第13期全人代第2回会議の記者会見で、中日関係に関する質問に「中日関係は毎年の記者会見で注目されるうえ、すぐに質問が挙がる。今日は最後になってようやく中日関係の質問が挙がった。これは中日関係がすでに安定傾向にあることを示している」とする一方で「中日関係の改善はまだ歩み始めたばかりだ」とも指摘した。それでは、中日関係は現在どのような状況にあるのか。正常な軌道に戻った両国関係を確かなものにするには、どうすればいいのか。「人民中国」は全国政協委員を務める孔鉉佑外交副部長(外務次官)に話を聞いた。

孔氏は近年の中日関係を振り返り「中日双方の努力で、現在両国関係は正常な軌道に戻り、改善・発展という前向きな基調を保っている。これは、向き合って進み、中日関係が現在の改善を基礎に、引き続き安定的に長期間発展する後押しをしたいとの双方の意思を十分に示すものでもある」との認識を示した。

また「両国関係が現在の状況にいたることができたのは、日本側が対中関係の改善において必要な誠意と善意を示したからだけではなく、関係改善という双方の政策への両国民の理解と賛同が増えたためでもある。誰もが中日関係を正常に発展させるべきだと考え、中日関係の正常な発展こそが双方の共通利益にかない、地域の平和・安定・発展維持に積極的役割を果せることを認識した」と指摘した。

現在の両国関係の良好な基調を今後どのようにして揺るぎないものにすべきかは、中日双方が共に重視する必要のある課題だ。これについて孔氏は「1つには、政治的相互信頼など中日関係を悩ませる深いレベルの問題の解決に尽力すべきだ。もう1つには、日本の政府と社会が中国の発展を理性的に受け止め、理解し、これに賛同したうえで、中国と共に互恵・ウィンウィンを図るべきだ」と指摘した。

また、中日韓サミット、及び首脳間交流、各分野の交流、制度化された交流など両国間交流の実施について現在双方が協議中であることを明らかにし、「われわれは両国間交流を一層活性化することで、中日関係が政府・社会レベルだけでなく、二国間及び多国間の関係においても前向きな発展という積極的な勢いを示すことを望んでいる。これは中日関係発展の基礎をさらに揺るぎないものにし、改善するうえで大変重要だ」とした。

孔氏は今年の「中日青少年交流促進年」に大きな期待を寄せ、「青少年交流を通じて両国民の友好的感情をさらに増進し、両国民が相手国を正しく理性的に見る後押しをし、政治・経済など各分野の関係発展を支える、さらに落ち着いた友好的で和やかな社会的土台を固めることができる」とした。孔氏は現在両国が具体的取り決めを積極的に協議し、実行に移して、両国間の青少年交流を一層活発で効果的なものにし、その社会的影響をさらに拡大すべく努力していることを明らかにした。また、中日のメディアが青少年交流にさらに注目し、肯定的報道を積極的に行い、両国の青少年に声援を送ることを望むとした。(編集NA)

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