Record China 2019年3月24日(日) 21時20分
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愛媛県の小学校で、稚魚から育てたヒラメを「食べる」か「食べない」かを子どもたちが話し合って決める「命の授業」が行われた。テレビ愛媛が放送したこのニュースは22日、中国メディアも中国語に翻訳し紹介。中国ネットで議論となっている。写真は生鮮市場。
愛媛県の小学校で、稚魚から育てたヒラメを「食べる」か「食べない」かを子どもたちが話し合って決める「命の授業」が行われた。テレビ愛媛が放送したこのニュースは22日、中国の新興メディア・東京新青年も中国語に翻訳し紹介。中国ネットで議論となっている。
記事の概要は、愛媛県のある小学校で半年にわたって10匹のヒラメを育て、大きくなったヒラメをどうするか議論し、自分たちで考えて決めるというもの。
子どもたちはヒラメを「食べる派」「食べない派」に分かれ、数回にわたって話し合いを実施。初回は「食べない派」が「食べる派」を上回っていた。「食べない派」の中には「海に逃がしたらいい」などの提案もあった。次の話し合いでは「食べる派」が「食べない派」を大きく上回る展開となり、子どもたちは「海に逃がすと大きな魚に食べられるリスクがあること」などに気づき、最後は自分たちで調理し、「命の大切さ」を感じながらヒラメを食べる結果となった。
これに対し、中国のネットユーザーからは「子どもたちに食べ物を大切にして、食べ物がどこから来ているか、命は尊いということを教えているんでしょ?良いじゃない」「これこそ真の教育だ」といった賛成の声が多く上がっている。
一方、「この方法はひどい。自分にとって利益あるものは自らの手で葬り去っていいという教えじゃないか。これが日本人の性質か」「日本人は残忍だと説明しているようなものだ」などと批判する声もある。
これに対し、「この授業の本質は子どもたちに自分の意思で考えて決める大切さを伝えること。残忍かどうかではない」と反論するコメントも見られた。
なお、東京新青年報はこの記事に「残忍な日本の教育、教師が子どもに半年間育てた魚を食べるよう命令」というタイトルをつけているが、これに対し「このタイトルは間違っている。ヒラメを食べる選択をしたのは明らかに子どもたち。読者の目を引くためにこういう編集をするのはおかしいと思う」と指摘するネットユーザーの声もある。(翻訳・編集/和田)
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