中国高速鉄道車内での外国人女性の行動が、物議を醸している。

観察者網など複数の中国メディアによると、22日に北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道G126列車に乗車した張（ジャン）さんは、自身の後ろの列に座っていた白人系の外国人女性2人が前席の背もたれやひじ掛けに土足で足を置いているのに気付き注意した。すると、女性の1人が張さんに向かって中指を立てたという。

張さんと女性が口論になると、女性と一緒にいた男性が張さんに謝罪し、2人に足を下すように促した。張さんはこの様子を撮影した動画をネット上にアップロードし、その意図について「騒動を拡大させるつもりはなく、中国を訪れる観光客に“郷に入っては郷に従え”でマナーに注意してほしいと呼び掛けたかった」と説明している。

これに対し、中国のネットユーザーからは、「蛮夷（未開の人）だ」「外国人にも民度の低い人は大勢いる」「実は欧米人の民度は全然高くない。日本人の民度は欧米人に比べてはるかに高い！」「欧米では前の座席に足を置くなんてよくあること。中国人の道徳基準は実際、彼らより高い」「外国だったらいいの？。マナー違反はマナー違反でしょう。こういう行為が問題視されない国なんてないと思う」といった声が寄せられた。

また、中国の世論が外国人を持ち上げ、自国民をバッシングする傾向があることを皮肉って「中国人のマナーって本当にひどいよね。え？外国人だって？。いやあ、外国人は自由気ままで本当に素晴らしい」とコメントするユーザーや、「民度の低い人なんてどこにでもいるんだよ。私たちの国は経済発展と共に海外に出掛ける人が激増したから、民度も人によってまちまち」と指摘するユーザーも見られた。（翻訳・編集/北田）