結婚志望の中国独身男性、GDPに大貢献=金額にして毎年120兆円―米誌

Record China    2013年2月27日(水) 16時35分

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25日、米国コロンビア大学の魏尚国教授によると、中国の独身男性は独り身の寂しさを抱えつつ、国内総生産(GDP)の成長率に対して2%の貢献度を誇るという。写真は24日、湖北省武漢市で行われたお見合いイベント。

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2013年2月25日、米国コロンビア大学の魏尚国(ウェイ・シャングゥオ)教授によると、中国の独身男性は独り身の寂しさを抱えつつ、国内総生産(GDP)の成長率に対して2%の貢献度を誇るという。北京晨報が米国誌・フォーチュンの報道として伝えた。

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魏教授の説明によると、こうした見方を打ち出したのは、中国には深刻な男女比のアンバランスという問題があるからだ。独身男性が結婚したいと思ったら、妻となる人の母親に気に入られなければならない。そこで車と家が結婚に先立つ必需品となり、男性には一層がんばって働き、金を稼いで家族を養うことが求められるようになる。

魏教授の試算によると、過去10年間に中国経済は毎年平均10%の成長を遂げ、独身男性の貢献度は2%、金額にして8兆元(約119兆円)に上った。

この一見荒唐無稽な説の背後には揺るぎない事実があるといえる。「独身経済」とは、言い方を変えれば「結婚のための住宅の経済」であり「妻の母に気に入られるための経済」とすることができる。

かつて一人前の男性には「家を整え、国を治め、世の中を平和にする」ために働くことが求められていた。今ではほとんどの人が「家が整い、国が治まり、世の中が平和」であれば十分と考えている。だが問題は、中国の男女比は115対100に達しており、配偶者探しは男性にとって至難の業だというところにある。中国社会の伝統的な考え方では、男性は立派な仕事をするべきであり、特に年配の人々にとっては、家を買ったり車を買ったりするのは「男の甲斐性」であって、「家を買ってから結婚する」のは当たり前のこととされている。

不動産価格が高いことについて、一部の学者は原因を地価の高さ、不動産市場のバブル、投機的な住宅購入の氾濫などに求めるが、実はこれらは問題ではない。男性が多く、女性が少ないので、独身男性は家を買わなければ結婚できず、こうした「確実な需要」が不動産市場の動きに大きな影響を与えている。

独身男性の出費の中で、不動産価格は確かに大きな部分を占めるが、日常の細々した費用も軽視できない。恋愛にもコストがかかり、支払えない人は大勢いる。最近、ある結婚情報サイトの共同計画出産委員会が発表した「2012−2013年中国男女結婚恋愛観調査研究報告」によると、女性回答者の4割以上が理想のボーイフレンドは月収5000元(約7万4000円)以上の人と答え、4000元(約6万円)以上とした人は18%、3000元(約4万4000円)以上とした人は10%に上り、1万元(約15万円)以上とした人も10%を超えた。月収が2000元(約3万円)に満たなければ対象外になるという。

理想の収入と実際の消費には差があるが、理想の中には現在の人々の一般的な考え方が反映されていることは確かだ。それは、恋愛とはしっかりした経済的基盤の上に成り立つべきという考え方だ。確かに恋人同士にとって消費は重要な部分を占める。町を歩いてショッピングをするのも消費、食事をするのも消費、映画を観るのも消費で、女性の親族との付き合いには出し惜しみをしてはならない。遠距離恋愛なら、重要なイベントデーにはお互いのいる場所を行き来するのに相当の出費を覚悟しなければならない。いよいよ結婚となれば、双方の両親がまとまった援助をすることが多く、これでやっとつじつまが合うという状態だ……。そのため、結婚志望の独身男性のGDPへの貢献度は、本当のところは2%以上になるとも考えられる。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/内山

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