Record China 2013年2月28日(木) 18時1分
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27日、環球時報は米ウォール・ストリート・ジャーナルの報道を引用し、中国の不動産購入の大軍が米国・ニューヨークに進出し、ニューヨーク市場が好調に向かっていると伝えた。写真は2010年、北京で開かれた不動産関連の展示会に出展された米国不動産関連ブース。
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2013年2月27日、環球時報は米ウォール・ストリート・ジャーナルの報道を引用し、中国の不動産購入の大軍が米国・ニューヨークに進出し、ニューヨーク市場が好調に向かっていると伝えた。
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価格が跳ね上がっただけでなく、海の彼方の中国人顧客の不動産購入への熱意も上がる一方だという。ニューヨークの不動産会社サザビーズインターナショナルリアルティに務めるケビン・ブラウンさんは最近、香港からのある顧客と取引した。ブラウンさんに連れられてセントラルパークに近いマンハッタンの豪華マンションを何度か見に行ったこの顧客の女性は、娘をコロンビア大学かニューヨーク大学に入れたいので購入を焦っていると話した。そこで「お嬢さんはおいくつですか」とたずねると、「2歳」という答が返ってきた。それから数週間後、この顧客は650万ドル(約6億円)のマンションの購入契約を結んだという。
米国の不動産データ分析会社コアロジックがまとめたデータによると、ニューヨークの居住用不動産価格指数は2012年12月に前年同月比7%上昇した。中国人は値上がりしている物件は買うが、値下がりしている物件は買わないことが多い。価格が上昇している方がより多くのニーズを喚起するからだという。現在の中国には、純資産が100万ドル(約9000万円)を超える人が270万人おり、このうち30%が海外で不動産投資を行っている。第一期海外進出組となったスーパー富豪たちはもっぱらグレードの高い物件に関心を寄せ、主にキャッシュで不動産を買っていた。今ではより多くの一般の買い手たちが海外に進出し始め、中国で不動産を買うときと同じようにローンで海外の不動産を買っている。
中国の不動産購入希望者にとって米国は引き続き最も人気がある国だ。ある調査に回答した1200万人の潜在的な購入者のうち、43%が海外での不動産投資が移民の主な目的だと答えた。人気都市の上位5カ所はロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、ワシントンD.C.、ボストンとなっている。また、予算が50万ドル(約4500万円)以上とした人は60%を超えた。ブラウンさんの顧客の構成も変わっており、「3年前は顧客のうち約12%が中国人だった。去年は20%に増えた。今は約3分の1が中国から来た顧客だ」という。
米国で学ぶ中国人留学生はどんどん増えており、両親たちは子どもに中国での暮らしと同じような安心して暮らせる環境を与えたいと考える。四川省成都市から来た高(ガオ)さん(21歳)は、ニューヨークのペース大学で学ぶ3年生で、有名な99ジョンに2年あまり住んでいる。この建物はこれまで80年間ずっとマンハッタンのシンボルマークの1つだった。2010年9月に入学した当初はこの建物のこじんまりしたスイートを借りていたが、1カ月後に両親が1LDKタイプの購入を決定した。かかった費用の総額は約80万ドル(約7300万円)で、両親は米国の香港上海銀行(HSBC)でローンを組んだ。当時、取引を担当したライアン・セルハントさんによると、米国のローン方式はすでに中国人顧客に完全に開放されてはいるが、個人の信用状況などの資格審査のハードルが非常に高いため、中国人顧客のほとんどが1回払いを選択する。不動産価格の上昇に伴い、1回払いを選択しない顧客は基本的には価格の50%分についてローンを組むが、こうした人々は実は非常に豊かな人たちであり、銀行に十分な預金があることを証明できる人たちだという。
今年1月から現在までの間に、ニューヨークの居住用不動産の価格はやや上昇した。セルハントさんによると、これと同時に、中国人の不動産購入希望者が次々に押し寄せるようになり、値上がりしそうな物件であれば何でも強い関心を示すという。セルハントさんが務める不動産会社は1月に7000万ドル(約64億円)の取引を完了させ、このうち30%は中国人顧客の取引だった。「これからの12−18カ月で、ニューヨークの不動産価格は1平方フィートあたり平均2000ドル(約18万円)に上昇するとみられるが、香港、上海、北京などの都市に比べればこの価格も高いとはいえない。ゆとりのある中国人がニューヨークで投資リスクを分散しようとするのは、国内の大都市での不動産購入にはより多くの代価が必要だからだ」という。
全米不動産業者協会(NAR)がまとめたデータによると、2012年に米国不動産市場で不動産を購入した中国人の総購入額は90億ドル(約8263億円)で、購買件数はカナダ人の購入者に次ぎ、世界の顧客源の中で2位になった。東南アジア沿海都市以外からの中国人顧客がますます多くニューヨークを訪れ不動産を見て回っているが、彼らは英語を話せない。ブラウンさんによると、10年前には東洋が西洋に合わせていたが、今は西洋が東洋に合わせるという流れに従わなくてはならないという。ブラウンさん自身、中国と米国との往復の回数が増えただけでなく、中国語のレッスンにも通っている。目的は中国人の顧客のどのような特徴が取引の成功を妨げるか」を理解することにあるという。たとえば米国の買い手はセントラルパークが見渡せるマンションを強く希望するが、中国人の買い手はこの点ではそれほど強い要望は出さない。ただ窓は絶対に南向きでないとだめだ。ブラウンさんは、「中国人顧客の最大の特徴は何かといえば、絶対に損をしない、ということだと思う。彼らは数千年にわたって商売をしてきた歴史があり、この点についてわれわれよりはるかに詳しく理解している」と話す。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/内山)
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