第12期全人代第1回会議、注目すべき5つの事柄―中国メディア

Record China    2013年3月5日(火) 9時28分

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3日、中国新聞網によると、第12期全人代第1回会議に出席する北京市以外の代表団の第一陣が今月2日午前7時20分頃(現地時間)、北京市に到着した。写真は3日に北京市の人民大会堂で開幕した「第12期全国政協第1回会議」。

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2013年3月3日、中国新聞網によると、第12期全人代第1回会議に出席する北京市以外の代表団の第一陣が今月2日午前7時20分頃(現地時間)、北京市に到着した。

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今回の会議にはどのような重要な議事日程があり、庶民の期待にどのように応え、国家の将来の発展にどのような影響をもたらすのだろうか?

■注目点1:次期国家機関指導者の選出

今回の会議の重要な議事日程の1つが、国家機関の任期交代だ。これは第18回党大会によって党の中央機関の新旧交代と穏やかな移行が実現したことに続く、全国人民の政治生活における重大な出来事だ。

憲法と法律の規定に基づき、全人代常務委員長、国家主席、国務院総理、国家軍事委員会主席、最高人民法院(最高裁判所)院長、最高人民検察院(最高検察庁)検察長など国家の指導者が、今回の会議で選出または決定される。

国家機関の権力は全国人民代表大会に由来し、国家指導者は全国人民代表大会で選出または決定される。これは国家の全ての権力は人民に属すという憲法の精神を十分に具体化するものである。

■注目点2:国務院機構改革

新中国成立後、中国は国務院所属機構の構成と機能について12回調整を行った。最近では2008年に省庁統合を行い、中国人力資源・社会保障部(人的資源・社会保障省)、工業・情報化部(工業情報化省)など「大きな省」を設立し、国務院構成機関の数を27にまで減らした。

これまでと異なるのは、今回の会議で審議される国務院機構改革計画のタイトルに「機能転換」という言葉が加わったことだ。

国家行政学院の竹立家(ジュウ・リージア)教授は「中国の省庁統廃合改革において鍵となる問題は、各機関の分解・組合せではなく、各機関が自らの所管分野で責任を負うことだ」と指摘する。

今回の機構調整でも省庁統廃合が目的となるが、重点は政府の行政能力と行政理念の改革になると予想される。

■注目点3:民生の重要問題に配慮した6つの報告

民衆の訴えに会議は応える。所得増加、住宅価格引き下げ、大気・水質汚染対策、教育・医療保障の強化、都市化の推進、民営経済の発展など人々が感心を寄せる、国の経済と人民の生活に関するテーマへの対応が示される見通しだ。

全人代代表は政府活動報告、全人代常務委員会活動報告、審査計画報告、予算報告を審議し、最高人民法院活動報告、最高人民検察院活動報告を聴取し、審議する。慣例によって、各期の全人代第1回会議で行われるこれらの報告は、過去1年間の活動を振り返るだけでなく、過去5年間の成果と不足点を全面的に総括、整理し、さらに今後の活動について計画を立てるものだ。

これらの報告を聞くことで、人々は自らの生活の軌跡をたどり、社会の変遷を感じ取ることができる。報告の描く素晴らしいビジョンを実現するには、われわれの共同努力も必要だ。

■注目点4:職責を履行する新たな顔ぶれ

第12期全人代代表の総数は前期と同じだが、数字の背後の意義には深い変化が生じた。都市部と農村部で初めて行われた一票の価値が同じ選挙によって選出された代表たちなのだ。各省(自治区・直轄市)の全人代代表定数の調整が改めて行われ、都市部と農村部で約67万人に1人の代表という定数が実現した。

2987人の代表中、初当選者は1960人で、全体の3分の2近くを占める。第一線の労働者や農民の割合は前期より5.18%上がった。党・政府指導幹部の割合は6.93%下がった。

出稼ぎ農民の大幅な増加も今期の目玉だ。そのほとんどは初当選者で、再選は上海代表団の朱雪芹(ジュウ・シュエチン)氏のみだ。朱氏は前期に初めて選出された出稼ぎ農民の代表3人のうちの1人だ。

同じく注目されるのは、1980年代生まれ、さらには1990年代生まれの若い世代が最高国家権力機関に入ったことだ。かつて両親に溺愛されて育った1980年代生まれたちは一家の「小皇帝」と揶揄されたが、実践に錬磨されて、すでに時代の舞台に上がっており、ゆくゆくは社会の中堅となる。

基層の代表数の増加と若い世代の参加は、人民代表大会制度に新たな活力をもたらした。人々は代表たちが姿を現わすことを心待ちにし、彼らが民意に背かず忠実に職責を履行することを望んでいる。

■注目点5:清新な会議運営姿勢

中央の打ち出した作風改善の「8項目の規定」は今回の会議でどのように体現されるのだろうか?会議経費の厳しい抑制、会場の飾りの簡素化、交通の合理的管理、送迎式の廃止、代表の部屋に花を飾らない……。全人代常務委員会機関はすでに、会議運営姿勢改善の15の約束を公表した。

「形式の新風」よりも人々が注目しているのは「本質の新風」だ。代表たちとしては、空論や決まり文句を口にせず、仕事の報告的な発言や一般的な姿勢表明的な発言をせず、審議の過程で人民大衆の意見が集中する際立った問題に触れることができるかどうかが作風転換の試金石となる。

これまでと同様、会期中には一連の記者会見やプレスブリーフィングが行われる。「微博」(ミニブログ)時代に政府幹部がどのようにメディアに向き合い、ネットユーザーの否定的反応にどのように対処するかが注目される。今回の会議の透明性と開放性はかつてなく高いものになることだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山

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