Record China 2019年4月3日(水) 21時20分
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1日、韓国・ソウル新聞によると、元慰安婦女性たちが共同生活を送る「ナヌムの家」が進入路の拡張・舗装工事を計画しているが、周辺住民の反対に遭っているという。写真はナヌムの家。
2019年4月1日、韓国・ソウル新聞によると、韓国の元慰安婦女性たちが共同生活を送る「ナヌムの家」が進入路の拡張・舗装工事を計画しているが、周辺住民の反対に遭っているという。
ナヌムの家は1992年に設立され、95年に現在の京畿道広州市退村面元堂里に移転した。当初、進入路は車が通れないほど狭い未舗装道路だったが、96年と2011年に政府予算の支援を受け拡張・舗装工事を行ったという。
ただ、記事は「村の入り口からナヌムの家まで全長800メートルの区間のうち、500メートルしか工事が施されていないのが問題」だと伝えている。残る300メートル区間は手がつけられておらず、幅員は4メートルほど。状況を知った議員や政府のサポートで昨年、19億ウォン(約1億8600万円)の予算が確保され、進入路の拡張・舗装工事が計画された。800メートルの進入路全てを幅員8.5メートルに拡張する計画だったが、一部住民と意見が衝突し、300メートル区間は幅員6メートルとする方向に修正したという。
ナヌムの家の安信権(アン・シングォン)所長は「住民たちも300メートル区間の拡張を望んでいた。苦労して予算を確保したが、一部住民に反対され、残念だ」「ナヌムの家を訪れる外国人の団体観覧客は主に大型バスを利用しているが、バスの進入が難しく困っている」と訴えている。
一方、元堂里の里長によると「住民の間では反対意見が多い。特に事業区間の土地収容対象者は全員、反対している」という。反対理由については、退村面は物流倉庫の需要が多いため、進入路を拡張すれば倉庫がさらに増え、貨物車が頻繁に往来するようになると予想されることから「そうなれば静かだった村が騒がしくなり、通行にも支障をきたすため」と説明している。
これに対し、安所長は「納得し難い。2メートルは歩道を設ける計画なので、安全性は確保できる」と反論している。
ナヌムの家は現在、舗装・拡張を求める署名運動を行っており、これまで3300人余りが賛同しているという。安所長は「慰安婦問題に関心を持ち訪れてくれる人が増えている。しかし、進入路の狭さで不便を感じさせ申し訳ない。市が適法な行政力を発揮してくれることを望んでいる」と訴えている。市道路事業課の関係者は「住民説明会を行ったところ反対意見が多く出たため、他の案を検討している。ナヌムの家と住民、双方の立場を最大限に反映して拡張工事を進めたい」とコメントしている。
最後に記事は「ナヌムの家は福祉施設以上の歴史的価値を持つ。住民の理解と自治体の思慮深い対応、適切な合意が望ましい」と結んでいる。
この記事に韓国のネットユーザーから寄せられているコメントは、工事に反対する意見が多い。
「いっそ移転すればいい。もっといい環境で暮らしてもらえるように」「19億ウォンの予算で別の所に移転させてあげれば解決できるじゃん」「移転させたほうが安くつくのでは?。どうしてもこの場所にないといけない理由でもあるの?」「写真を見たところでは、これ以上拡張できなさそうだけど、道路沿いの家は立ち退けっていうのか?」「住民の立場も考えてあげるべき」「土地を持っている人が嫌だと言ってるのに、国民を対象に署名運動を?。団体観光客のために道を広げる?。そんなの誰が賛成するものか」「大型バスを行き来させるためっていうのは反対だな。建物のすぐ目の前までバスが来ないといけないの?。少しも歩きたくないって人の方が問題だよ」「ナヌムの家が出来たから道路が良くなったのではなく、別事業で道路を広げた後、ナヌムの家がここに来た。現状でも、大型トラックや観光バスがナヌムの家に往来している。住民はそのことに反対はしていなかった。静かで小さな村。たったの800メートルの道を、バスがすれ違えるほど広くしようというから、反対しているんだ」などのコメントとなっている。(翻訳・編集/麻江)
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