Record China 2013年3月5日(火) 20時55分
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2日、中国の経済学者で作家の何清漣氏は、「粉ミルクが打ち砕いた大国の自信」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は2月下旬、持ち出し規制前に香港で粉ミルクを大量に買う中国の母親や業者ら。
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2013年3月2日、中国の経済学者で作家の何清漣(ホー・チンリエン)氏は、「粉ミルクが打ち砕いた大国の自信」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。以下はその概要。
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中国メディアは現在、両会(全国人民代表大会、中国人民政治協商会議)のニュースをいかに伝えるか苦心しているが、海外華字メディアが注目しているのは中国の粉ミルク事情だ。3月1日、香港では粉ミルク持ち出し制限令が導入され、持ち出しは1人につき1.8kg(2缶分)までとなった。初日からすでに10人の逮捕者が出ている。
2008年、メラミン混入粉ミルク事件が発生した後、多くの中国人が「われわれの衛星やロケットが空を飛んでいるのに、なぜ安全基準を満たした粉ミルクを生産することができないのか?」という疑問を抱いた。粉ミルクメーカーは「原料となる牛乳に問題があった」と主張。しかし、牛乳を生産した酪農家は「われわれには問題はない。飼料に問題がある」と主張した。しかし、この飼料の問題は中国政府が最も避けたい土壌汚染の話題につながるのだ。
汚染された土地から生産される農産物には、危険な発がん性物質が含まれている。政府が恐れているのは、それを知った国民がパニックに陥ることなのだ。かわいそうなのは中国の乳牛だ。生まれてからずっと汚染された飼料を食べさせられ、安全な牛乳など出るはずがない。メラミン入り粉ミルク事件以来、中国の消費者は国産の粉ミルクに不信感を抱いている。国産粉ミルクの販売不振が続くなか、香港などでは中国人による粉ミルクの買い占めが大きな社会問題になっている。
世界第2位の経済大国になった中国だが、「安全な粉ミルクを」という母親の願いさえかなえることができないなどとは、まったくおかしな話だ。母親が安心できる粉ミルクすら生産できない中国が、真の大国といえるのだろうか?(翻訳・編集/本郷)
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