Record China 2013年3月7日(木) 17時12分
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6日、中国で現在開催中の全国人民代表大会で、中国の新指導者に選出されるとみられている習近平共産党総書記が、大気汚染問題について冗談めかした発言をしたと話題になっている。「昔はPM2.5はなかったが、PM250はあった」と発言したという。写真は北京市。
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2013年3月6日、中国で現在開催中の全国人民代表大会(全人代/日本の国会に相当)で、中国の新指導者に選出されるとみられている習近平(シー・ジンピン)共産党総書記が、大気汚染問題について冗談めかした発言をしたと話題になっている。農民日報の報道。
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全人代が開幕した5日、習総書記は各代表団と談話中、北京を中心に深刻となっている大気汚染問題について言及した。その中で、「子どものころの北京も砂埃(すなぼこり)がひどかった。マスクをして通学したものだ」とし、学校に到着するころにはマスクが砂だらけになっていたことや、冬季になるとこれにすすが加わってさらに悲惨だったと話している。
そして、「あのころはPM2.5はなかったが、PM250はあった」と冗談めかして話し、周囲は爆笑に包まれたという。(※PM2.5:現在の大気汚染問題の元凶とされている超微粒子)また、「問題を前にして焦るべきではない。平常心をもって解決に当たるべきだ」とも話している。
報道を受けて、台湾・中央通訊社など国外の中国語メディアは「彼の冗談に周囲は笑ったようだが、中国のネチズン(ネット上の市民)たちは『まったく笑えない』と感じたようだ」と指摘。インターネット上では、「国民が関心を持つ深刻な問題について、こんな軽口をたたくなんて」「PM2.5はマスクなんかでは防げないのだが」と怒りの声が飛んでいるという。また、中国科学院の鍾南山(ジョン・ナンシャン)氏は、「環境問題の解決は国家指導者の意識にかかっている。環境が改善されれば、たとえGDPがそれほど高くなかろうが、国民はあなたを優れた指導者と認識するだろう」と辛らつなコメントをしている。(翻訳・編集/愛玉)
※<本日の中国TOPニュース>では、中国の大手主要ポータルサイトによるニュースアクセスランキングから、注目の一記事をピックアップする。本記事は2013年3月7日付の中国大手ポータルサイト・騰訊(Tencent)のランキング4位の記事。
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