新指導部の節約方針で全国代表会議の様子が一変、華やかさが消え質素に―中国

Record China    2013年3月10日(日) 8時10分

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7日、中国の新指導部が提唱する節約方針により、今年の「両会」は例年の華やかさから一転し、極めて質素なものになっている。

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2013年3月7日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国の新指導部が宣言した浪費禁止・節約奨励の方針により、今年の両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)は例年の華やかさから一転し、極めて質素のものになっている。8日付で環球時報が伝えた。

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ある代表委員は「朝食は通常の観光旅行と同じような内容のバイキングで、宿泊も高級ホテルではなくなった。昼食や夕食も簡素で、海鮮料理などは基本的にない」と愚痴をこぼした。

質素になった大きな原因には、政府高官にまん延している汚職とその豪華な生活スタイルに対する大衆の怒りがある。習近平(シー・ジンピン)氏は昨年11月に中国共産党総書記に就任してから、直ちにこの問題に着手した。習氏は外出時には質素な食事を取り、豪華な歓迎や道路の封鎖を取り止めるなど、自ら打ち出した節約方針を厳格に守っている。

代表委員の中には、有名ブランドのバッグやベルトを身につけるなど、従来のぜいたくスタイルを継続する姿も見られるが、その数は大幅に減っている。ある代表委員は「節約方針によってほとんどの委員が慎重になっている。彼らが本当に節約するように変わったのかどうかは分からないが、表面的にはそうせざるを得ない」と語った。

報道によると、中国人民解放軍は軍から参加する代表委員に対し、洗面用具を自ら持参し、北京に着いてから車は相乗りするよう指示を出した。軍の代表者は「今回は接待の食事をすることも受けることも禁止し、プライベートで客人と会うことも禁止した。すべての時間と精力を会議に集中させる」と話した。また、重慶の代表委員は、資料のコピーを減らしただけでなく、文書ファイルも安いものに変更したという。

ただし、派手な会議の取り消しや浪費の抑制が腐敗根絶につながるとは限らず、政府のさらなる改革が待たれている。(翻訳・編集/HA)

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