Record China 2019年4月11日(木) 19時10分
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11日、米国の博物館で展示されていた「兵馬俑」1体の親指を盗んだとして逮捕された米国人男性被告の裁判で、12人の陪審員のうち7人が被告を無罪と判断したため評決不成立となり、審理が無効になったことが中国で注目を集めている。写真は秦始皇兵馬俑博物館の1号坑。
2019年4月11日、米国の博物館で展示されていた古代中国の兵士をかたどった陶像「兵馬俑(へいばよう)」1体の親指を盗んだとして逮捕された米国人男性被告の裁判で、12人の陪審員のうち7人が被告を無罪と判断したため評決不成立となり、審理が無効になったことが中国で注目を集めている。
中国メディアの環球網が伝えたもので、米ペンシルベニア州にある博物館「フランクリン研究所」で18年2月、展示されていた兵馬俑のうちの1体の親指がなくなっていることが判明した。捜査当局は、17年12月に同研究所で開かれたクリスマスパーティーの後、閉鎖されていた展示室に忍び込み、兵馬俑1体の親指をもぎとって持ち去ったことを認めた24歳のマイケル・ロハナ容疑者を逮捕した。これを受けて、中国の陝西省文化財交流センターは「強い怒り」と博物館側から問題発覚後すぐに連絡がなかったことに対する「非難」を表明。中国のSNS上でも犯人に厳罰を求める声が起こっていた。
環球網によると、12人の陪審員は今月9日、11時間かけて評議したが、美術品の窃盗、隠匿などに関する評決で一致しなかった。検察当局は5月15日までに再審理するかどうかを決定するという。
中国版ツイッターの微博(ウェイボー)では、12人の陪審員のうち7人が被告を無罪と判断したことについて、「笑わせる」「米国の法律は自分側の人を守るためにあるようだ」「海外へ貸し出すのはもうやめだ」などと怒りや不満の声が多く寄せられている。(翻訳・編集/柳川)
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