Record China 2019年4月12日(金) 0時0分
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11日、中国メディアの新浪網は日本で発生したF-35戦闘機の墜落事故の原因は米国製軍用機でこれまでしばしば発生した酸素供給システムの問題だった可能性があるとして、中国から技術を導入すべきなどと主張する記事を掲載した。写真はF-35。
2019年4月11日、中国メディアの新浪網は日本で9日に発生したF-35ステルス戦闘機の墜落事故の原因は米国製軍用機でこれまでしばしば発生した酸素供給システムの問題だった可能性があるとして、中国から技術を導入すべきなどと主張する記事を掲載した。F-22戦闘機の場合、酸素タンクの交換などを実施したが、F-35では対策が取られた形跡がないと主張した。
記事は見出しに「中国は助けてやれる」の文言を用い、記事冒頭でも「4月9日夜、日本人は一つの世界記録を創造した。F-35Aの組み立て1番機が初めてのつまづき」などと、少なくとも日本人にとっては相当に「挑発的」な書き方をした。
ただし、操縦していたパイロットについては「40歳のベテラン。日本の自衛隊にとって、F-35の使用経験を模索していく上での、最前列に立つ人物であり、技術上の問題は決して存在しない」などと、事故機パイロットの名誉を傷つけることは避けた。
しかしその後は再び、「この事故は日本にとってほとんど、ホラー映画」「これは冗談でないのか」といった書き方をした。
記事は続けて、米国製軍用機で、酸素供給システムの故障が10年間にわたり続いたと指摘。航空技術で数十年間に渡り世界各国を断然引き離していた米国にとっては口にしたくもない面倒な事態と評した上で、酸素供給システムで問題を出した記録のある軍用機は米海軍のジェット練習機であるT-45、F/A-18C/D、F/A-18E/F戦闘攻撃機、AV-8B攻撃機、F-15E戦闘爆撃機、A-10攻撃機、F-16戦闘機、F-35戦闘機、F-22戦闘機、B-1B爆撃機、B-2爆撃機など極めて多いと主張。
記事によると、酸素システムにトラブルが多発した時期には、パイロットの搭乗ボイコットも発生した。米国は問題の特定ができず、F-22の運用を始めてから、20年間に渡り使用してきた酸素ボンベを別のものに取り換えることで対応した。
記事は「実に奇妙なことに、中国空軍のさまざまな航空機も類似の酸素供給システムを備えているが、故障の報道はほとんどない。ちゃんと利用しつづけている」と主張。
記事によると、F-22の操縦席後部には、新たに装備された大型で緑色の酸素ボンベが存在することが目視できる。しかし日本に配備されたF-35では確認することができないとして「酸素ボンベの改装を行っていない可能性が高い」と主張。
本文末尾では「米国人は中国に大金を支払って、酸素供給の技術を導入すべきだ。結局のところ、中国の技術はより先進的で、より信頼できる。人命は何より大切だ。決しておろそかにしてはならない」と論じた。(翻訳・編集/如月隼人)
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