人民網日本語版 2019年4月15日(月) 23時30分
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ある調査によると、「合意なき英EU離脱」によって、英国内は物不足に陥る可能性があるため、英国人はこのところ、不測の事態に備えて物資を大量に買いだめしており、そのうち最も多いのが赤ワイン・トイレットペーパー・パスタだという。
英国のオンラインビジネスメディア「QUARTZ(クオーツ)」は、同国の子育て支援サイト「Mumsnet(マムズネット)」に寄せられた3000件以上の投稿を分析した結果、上述の結論を導き出した。赤ワインとトイレットペーパー、パスタのほか、消費期限が比較的長いミルク、コーヒー、薬品、小麦粉、トマトの缶詰、豆類、お茶なども、英国人が多く買いだめする商品となっている。
ある投稿者は、「食料不足に陥った間、食生活が単調にならないよう、各種スパイスや調味料を蓄えている」としている。英国の作家アンドリュー・ローソンは、「EU離脱に向けた準備:食料不足の中でいかに生き延びるか」を執筆し、出版した。その中で彼は、「私は、日常の食品以外に、チョコレート、ビスケット、赤ワインなどを買いだめしている。非常時には、甘い物やお酒など、『精神を奮い立たせる』働きを持つ食べ物が必要だ」としている。
英紙タイムズの8日付報道によると、英国で流通している食品の3分の一は、複雑なシステムを通じて、EU加盟国から輸入されている。もし、「合意なき離脱」が現実になった場合、このシステムはもはや機能しなくなり、英国国内は品不足状態に陥ることになる。英国政府と議会は、「EU離脱」をめぐる主張を譲らないため、国民の心配は募り、「買いだめ」に走る結果となった。一方で、英国政府と小売企業は、「ショッピング恐慌」に陥る必要はないと国民に呼びかけている。
英国はもともと、3月29日にEUから正式に離脱することになっていたが、政府と議会との間で離脱をめぐる合意に達することができず、離脱期限を6月30日まで再延期するようEUに要請している。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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