半導体は「超好況」なのに…韓国の設計企業の半数以上が「赤字」

Record China    2019年4月19日(金) 8時20分

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17日、韓国・聯合ニュースは「昨年の半導体市場が超好況だったにもかかわらず、韓国の半導体ファブレス上場企業の半数以上が赤字を記録した」と報じた。資料写真。

2019年4月17日、韓国・聯合ニュースは「昨年の半導体市場が超好況だったにもかかわらず、韓国の半導体ファブレス(設計専門で製造工場を持たない)上場企業の半数以上が赤字を記録した」と報じた。

記事によると、韓国の半導体ファブレス上場企業24社のうち13社が昨年、営業損失を計上した。2016年は24社のうち7社だったため、2年間で倍に増えたことになる。これら上場企業の昨年の売上総額は1兆8959億ウォン(約1874億円)で、前年比2.0%の増加にとどまった。ただ、売り上げトップのLGグループ系企業「シリコンワークス」が総額の40%以上を占めており、記事は「中・下位企業の成長が停滞している」と指摘。「非メモリ半導体分野の重要な一軸を担うファブレス企業だが、萎縮は免れない」と伝えている。

また、記事は「急速に成長している中国のファブレス企業に押され、韓国企業の立場が弱くなっている」とも指摘している。市場調査会社の資料によると、世界のファブレス市場のシェアトップは米国(68%)で、台湾(16%)、中国(13%)と続き、韓国はわずか1%。業界では「中国は急成長し、米国と台湾を追い上げてる」と分析している。また、韓国のファウンドリ(半導体受託製造専門)企業も中国に目を向けている。ある関係者は「韓国のファブレス企業は200社ほどにすぎず、技術力と価格の面で競争力が弱い。中国は約1300社があり、競争を通じて成長している」と話したという。

韓国貿易協会は、中国ファブレス企業の躍進について「人材が豊富なため有利」「中国のファウンドリ企業との取引に後押しされている」と分析しているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「こういうところにこそ税金を投入すべき。雇用も生まれる」「半導体企業は自社のことだけを考えず、関連企業同士で協力すべきだ」「サムスンやハイニックスのような大企業に政府が研究開発費を支援する代わりに、義務的に国内のファブレス中小企業の製品を優先的に生産するラインを設けさせる形で支援するといいのでは」「大企業の子会社に仕事が集中して競争にもならないから、他の企業は収益性が悪化するんだよ。韓国の社会の構造が成長エンジンを失わせた」など、さまざまな意見が寄せられている。

また「大統領は半導体に興味がないんだ。頭は北朝鮮のことでいっぱいだから」などの政権批判や、「この前は『超好況は終わった』と、今にも崩壊が来るような記事を出してなかったか?」「もともとファブレスと言えば台湾では?まるで韓国の方が上だったのに負けたとでも言うような記事だな」など記事に対する指摘の声も見られた。(翻訳・編集/麻江)

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