絶滅したはずの華南トラ…ねつ造写真で服役した農民が、現在もトラを探し続けていた―中国

Record China    2013年3月18日(月) 20時10分

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18日、すでに絶滅したとも考えられている野生の“華南トラ” を発見、その撮影に成功したとして脚光を浴びた中国の農民が、再びトラ探しに明け暮れていることがわかった。

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2013年3月18日、すでに絶滅したとも考えられている野生の“華南トラ” を発見、その撮影に成功したとして脚光を浴びた中国の農民が、再びトラ探しに明け暮れていることがわかった。チャイナフォトプレスの報道。

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およそ5年前、“華南トラねつ造写真事件”として世間を騒がせた騒動を覚えているだろうか?2007年10月、中国内陸部・陝西省の林業庁が「地元農民の周正龍(ジョウ・ジョンロン)さんが、絶滅したと思われていた野生の華南トラの写真撮影に成功した」と発表した。同庁は周さんに賞金2万元(約26万円)を授与し、写真を公開したが、間もなくこれにねつ造疑惑が噴出。鑑定の結果、写真はニセモノと発覚した。翌年11月、周の行為は金銭目的の詐欺罪にあたるとして懲役2年6カ月・執行猶予3年の判決が下されることに。また、「検証もなしに写真を認定した」として関係官僚13人の処分が発表された。

その後、刑に服していた周は、2012年4月に出所していた。しかし、自身のねつ造を認めるどころか、現在も「無実」を証明するために華南トラの足跡を追う日々を送っているという。現在は林業の専門家や民間の動物保護団体の協力を得て、より大規模に華南トラ撮影を試みている。

ある記者が、彼らの足取りを追うべく、山中へ同行した。今月初旬、陝西省・湖北省・重慶市にまたがる大巴山の原生林に数十台の赤外線カメラをしかけ、トラの出現を待ち続ける。元猟師の周はこの1年あまり、20回以上も山に入ったというが、まだ成果は出ていない。カメラに映るのはイノシシやヤマネコ、キバノロばかり。「もしトラがいたとしても見つけるのはたいへんだし、もし見つけてもそれをレンズでとらえるのは難しいしし、もし撮影に成功しても、写りがよいとは限らない」。彼はそうため息をつきながらも、華南トラの存在を証明できるその日まで、あきらめるつもりはないようだ。(翻訳・編集/愛玉)

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