Record China 2019年4月23日(火) 0時30分
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中国が「火星1号基地」を完成させた。とは言っても、甘粛省の一角にある施設の名だ。周囲は荒涼たる砂漠地帯。正式開業は17日で、中学生など100人以上が訪れ、「火星生活」を体験した。
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中国が「火星1号基地」を完成させた。とは言っても甘粛省金昌市の一角にある施設の名だ。行政区画としては「市」の一部だが市街地から離れた場所。周囲は荒涼たる砂漠地帯で、有名なゴビ砂漠の端に当たる。正式開業は17日で、中学生など100人以上が訪れ、「火星生活」を体験した。新華社が19年4月19日付で伝えた。
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単なる娯楽目的ではなく、金昌市政府が専門機関である中国航天員科学研究所(宇宙飛行士科学研究所)訓練センターなどが共同で、25億2200万元(約421億円円)を投じて建設した本格的な施設だ。火星についての知見にもとづき、「移民」を想定した総合棟、エアロック、居住棟、生物棟など9棟で構成した。到着した直後の「火星着陸船」も設置されている。
17日は金昌市内から中学1年生100人余りが同基地を訪れ、専門家の指導と引率により「火星散歩」「火星の洞窟観察」など、模擬基地外活動を通じて、宇宙飛行士の訓練や生存法を体験した。
中国では、科学知識の普及活動が盛んだ。自国が宇宙開発に力を入れていることもあり、「宇宙に対する関心」も高い。関連イベントに子を連れて足を運ぶ親は珍しくない。
一方で、社会的な問題として受験戦争の過熱がある。多くの親が子に対して、できるだけ多くの時間を「勉強」に割かせようとする。しかし、科学の知識を総合的に学ぶことは「点取り追求」に直接つながるわけではないが、知識を総合的に学ぶことが、知的好奇心や知的能力の向上につながり、回り回って「成績向上」につながると判断する親も多いという。(翻訳・編集/如月隼人)
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