工場が井戸水を占領、農家はやむなく工場の汚水を使用=汚染を恐れ農民は作物を口にせず販売へ―河南省

Record China    2013年3月22日(金) 11時52分

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21日、中国・河南省の環境保護関連部門は住民が報告した深刻な水質汚染問題に関して、汚水を排出する企業に対し厳しく取り締まっている。

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2013年3月21日、大河報によると、中国・河南省の環境保護関連部門は住民が報告した深刻な水質汚染問題に関して、汚水を排出する企業に対し厳しく取り締まっている。今月18、19日同関連部門は、職員を3つに分け、抜き打ち検査を行った。

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新郷市鳳和泉区の村にある製紙工場は、主にトイレットペーパーを製造している。その製造過程において出る汚水は処理をされないまま垂れ流されていた。工場のすぐそばに畑があり、農家は汚水で農作物に水やりをしていた。抜き打ち検査に訪れた職員は明らかな違法行為であると説明したが、工場責任者は、村役場と契約する際に汚水を農業用に使用してもよいことで合意していると話した。

では、なぜ周辺の農家は汚水を水やりに使用しているのか?同村の農民によると、以前周辺の畑は地下の井戸水を使っていた。しかし製紙工場ができると、工場はさらに深い井戸を掘り、農民が使用していた井戸は枯れてしまった。工場に抗議すると、工場は「工場内の井戸水及び処理後の水を使ってもよいが使用料が発生する」と対応した。そのため、一部の農民は節約のために汚水を使っている。しかし、汚水で育った麦などの農作物は自分たちが食べる分は残さず、全て売るという。現在同製紙工場は生産停止を言い渡され、排水溝もふさがれている。

また、●河市(●=さんずいに累)臨潁県のかつら製造工場や製紙工場、済源市の化学工場でも違法に汚水が排出されており、関連部門はこれらの悪質な企業に対し厳しく責任を追及していくとしている。(翻訳・編集/内山

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