Record China 2013年3月28日(木) 20時10分
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27日、村上春樹の新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が発売日の4月12日を前に、オンライン書店で予約数が1万部を突破したことがわかった。中国でもすでに複数の出版社が中国語版の出版権を争っている。写真は映画「ノルウェイの森」中国版のポスター。
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2013年3月27日、村上春樹の新作長編小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が発売日の4月12日を前に、オンライン書店・アマゾンで予約数が1万部を突破したことがわかった。出版元の文芸春秋の発表。
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中国語圏でもたいへんな知名度と人気を誇る同氏の新作。すでにその中国語版の出版が待たれているようで、中国の大手ポータルサイト・新浪(Sina)は「すでに複数の出版社が中国語版の出版権を争っている」と報じている。そして、どの出版社が版権を獲得するかによって訳者が異なってくるので、これはファンにとって重要な問題だという。
村上作品は、中国本土でほとんどの翻訳を手がけてきた林少華(リン・シャオホア)氏、対して台湾版の頼明珠(ライ・ミンジュー)氏で大きくテイストが分かれ、ファンを二分している。前者は重々しい美文調、後者は原文に忠実だとされる。なお、前作の「1Q84」については、中国本土版では新たに施小[火韋](シー・シアオウェイ)氏が手がけている。
“中国語版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトにも、新書の出版を待ちわびる一般からの声が多く寄せられている。以下はその一部。
「あ、12日か!指折り数えて待ってます。村上先生の作品こそがわたしにとっての福音です」
「どの出版社が買っても、村上さんは大儲けだな」
「誰が翻訳してもいいので、できるだけ早く出版してください」
「村上さんご自身の翻訳スタイルが正確さを追究している以上、自分スタイルに訳文を味つけしてしまう林訳版は好きじゃないな」
「誰が翻訳することになっても、作品に責任をもって取りかかってくれると思う。中国の訳者さんも尊敬します。彼らのおかげで多くの優れた作品を読むことができるのだから」
「この数年、作風にあまり大きな変化が見られない村上作品。前作の『1Q84』はこれまでの集大成的な作品だったと思うが、新作はどうなるかな」
「作品タイトルがますます“文芸”的になってるけど、内容はどうなのかな」(翻訳・編集/愛玉)
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