上海地下鉄、車内での飲食禁止を検討=ネットユーザー「やりすぎ」―中国

Record China    2013年4月3日(水) 11時21分

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2日、新版「上海市軌道交通管理条例(以下、「地下鉄条例」と略)」の修正案がこのほど、上海軌道交通倶楽部公式サイトに掲載され、広く社会からの意見が求められた。写真は上海市の地下鉄。

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2013年4月2日、新版「上海市軌道交通管理条例(以下、「地下鉄条例」と略)」の修正案がこのほど、上海軌道交通倶楽部公式サイトに掲載され、広く社会からの意見が求められた。それによると、駅構内および車内での飲食を一切禁止する。悪質なキセル乗車を行った者は、全市個人信用情報データバンクのブラックリストに掲載されるなど。今回初登場した上述の内容が、熱い議論を巻き起こしている。東方網が伝えた。

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■「飲食の全面禁止」に多くの質疑

「地下鉄条例」修正案の第24条には、地下鉄構内における禁止行為として、「不用品の収集」「自転車(折り畳み式を含む)の持ち込み」「スケートボードおよびスケート靴の使用」「駅構内および車両内での飲食」の内容が追加された。

地下鉄運営部門の担当者は、「折り畳み式自転車の持ち込みやスケート靴使用の禁止は、2010年10月15日施行の『上海市軌道交通乗客規則』で定められているが、それらを今回の『地下鉄条例』にも追加することとした。駅構内および車両内での飲食禁止は今回初めて登場した内容で、市民のみなさんの意見を広くうかがいたい」と語った。

地下鉄での「飲食禁止」について、ネットユーザーの9割が疑問の声を挙げている。「地下鉄で朝ごはんのパンを食べることは駄目なのか。会社に遅刻しないために一刻一秒を争う人にとっては、そのようなルールはとても耐えられない」「低血糖気味の人や慢性病持ちの乗客については、他人の迷惑にならない限り、地下鉄で食べ物を摂ることは道義的に許されるべき」と発言する人もいる。

ある人は、「新規定は、車両内の『最適化』を目指すべきだ。特に、列車が動き始めるときの飲食を禁止し、地下鉄に持ち込んではいけない食品を定める。出勤ピーク時間帯は、車両内が大変混んでいる。乗客の中でニラ玉餅や豆乳を飲み食いしている人がいると、その匂いは大変きつく、近くの人の衣服や持ち物を汚す恐れがあり、確かに問題は起きやすい」と提案した。また、「駅構内で、列車が来るのを待って椅子に腰かけている人に対してまで、飲食を禁止すべきではない」という意見の人もいた。

人民広場駅の駅職員は、「今のところ、関連規定がないため、出勤ピーク時の混雑時に、熱い飲み物を持った人に対し、列車の発車時には飲むのを控えるよう注意を促すことはある」と語った。

■市民からの意見受付は4月30日まで

現行の「地下鉄条例」は、11年前から施行されている。その間に幾度かの改定を経たが、内容の多くは変わっていない。今回の修正案は、実情により則したものとなっており、市民からの意見は4月30日まで受け付けられている。

交通部門の専門家は、「新条例は、いっそう的を絞ったものになっており、より多くの市民の皆さんの意見を参考として、乗客の合法的権益をより強く守れるような規定を完成させる。たとえば、江蘇省南京市の地下鉄では、数年前から新規則が施行されており、乗客が地下鉄内で飲食をした場合は、20〜100元(約300〜1500円)の罰金が科せられる。また、広州3号線の全車両には、『車内での飲食禁止』のマークと文字の表示がある。新規定が設けられる時、最初は大きな論議の的となるが、圧倒的多数の人が理解を示し、最終的には草案が通るのが常だ。米国やドイツなどでも、地下鉄内での飲食を禁止する規定がある」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/内山

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