中国市場での業績不振、日系ブランドの在庫圧力が拡大―中国メディア

Record China    2013年4月4日(木) 13時24分

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3日、中国自動車流通協会がこのほど発表した、在庫調査結果によると、2月の輸入・合弁ブランド在庫係数が前月比で大幅に上昇し、いずれも警戒ラインを上回った。写真は北京市にあるトヨタの販売店。

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2013年4月3日、北京晨報は中国自動車流通協会が発表した2013年2月の「自動車ディーラー在庫調査結果」を引用し、旧正月の長期休暇による営業日の減少、休暇による消費ピークのずれ込みなどによる影響を受け、同月のディーラーの総合在庫係数が2.01に達し、前月より0.91ポイント上昇したと伝えた。注目すべきは、2月の輸入ブランド・合弁ブランド在庫係数が前月比で大幅に上昇し、いずれも警戒ラインを上回ったことだ。中でも、インフィニティの2月の在庫係数は5.20に達し、在庫係数が最も高いブランドとなった。中国自動車流通協会は、「3月はメーカーによる四半期販売目標の発表などにより、在庫リスクが今後さらに拡大する可能性がある」と指摘した。

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■日系ブランドの在庫圧力が拡大

調査結果によると、2013年2月の輸入ブランド在庫係数は1.61ポイント上昇の3.34に達した。合弁ブランドの在庫係数は0.99ポイント上昇の2.07に達し、1.5の警戒ラインを上回った。そのうち在庫係数が2.5を上回ったブランドは15社(インフィニティ、アキュラ、BMW、ジャガーランドローバー、吉利汽車、長安マツダ、東風プジョー、シュコダ、東風シトロエン、レクサス、長安スズキ、一汽トヨタ、広汽トヨタ、ボルボ、天津一汽の順)に達し、日系ブランドが最多となった。

調査結果によると、インフィニティの在庫係数は2月に1位となった。インフィニティの1店舗当たりの月平均販売台数は15台で、在庫係数は前月比1.50ポイント低下の5.20となった。2位のアキュラの1店舗当たりの月平均販売台数は3台で、在庫係数は1.12ポイント上昇の4.80に達した。3位のBMWの1店舗当たりの月平均販売台数は56台で、在庫係数は3.04ポイント上昇の4.17に達した。

中国自動車流通協会の羅磊(ルオ・レイ)副事務局長は、「輸入および合弁ブランドの場合、長期休暇明けの市場需要の減少、1月の大規模な在庫、値引き率の低下といった要因により、在庫係数が急上昇している。日系ブランドの場合、1月より尖閣問題が再燃し、2月の販売が急減した。トヨタ、日産ホンダ、マツダの中国販売台数は前年同月比で2〜4割減となり、在庫圧力が拡大した」と分析した。

■3月の在庫、増加を持続か

輸入・合弁ブランドとは対照的に、中国ブランドの在庫係数は前月比0.37ポイント上昇の1.44となり、引き続き合理的な範囲内におさまった。中国ブランドはSUVを突破口とし、近年になって技術・品質の向上を続け、消費者からの信頼を得ている。2月には市場シェアがやや上昇し、在庫係数も合理的な範囲内となった。

羅副事務局長は、「3月は気温上昇や新車発売などの要因により、自動車市場の回復が促される。しかし、メーカーは3月に四半期販売目標を達成する必要があり、在庫リスクがさらに拡大される可能性がある。メーカーは第1四半期の販売目標を理性的にとらえ、在庫圧力の拡大による安売り競争を防ぐべきだ」と提案した。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/内山

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