冷静な中国、それは北朝鮮が「手に負えない」から―米誌

Record China    2013年4月8日(月) 8時40分

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3日、米誌・アトランティックは、挑発的行為を繰り返す北朝鮮に対して、中国が冷静な反応を示す原因を探った。写真は吉林省延辺朝鮮族自治州、北朝鮮への入境場所。

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2013年4月3日、米誌・アトランティックは、挑発的行為を繰り返す北朝鮮に対して、中国が冷静な反応を示す原因を探った。4日付で米華字メディア・多維新聞が伝えた。

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北朝鮮が第4回目の核実験を実施する可能性を示唆したことで、朝鮮半島情勢は一気に緊迫の度合いが高まった。さらに北朝鮮は、60年間続いた韓国との休戦協定を一方的に白紙化する意向を発表。同時に韓国との経済協力事業として運営されている開城(ケソン)工業団地への、韓国人関係者の立ち入りを禁止した。これに激怒した米政府はグアム島に新型ミサイル迎撃システムの配置を決定したが、中国政府は「遺憾だ」と述べるに終わった。

中国は北朝鮮にとって唯一の盟友だ。米国外務省の下部組織によると、武器の9割、生活用品の8割、食料の45%を中国からの輸入に頼っている。中国がもし本気で国交を断絶すれば、北朝鮮は崩壊の危機に瀕するだろう。

中国は北朝鮮の崩壊を望んでいない。崩壊すれば多くの北朝鮮難民が国内に流入し、親米国家の韓国と直接隣り合わせになる。この中国の「弱み」を握っている北朝鮮はまさに「やりたい放題」だ。北京政府は、中国式改革を行うことで北朝鮮が安定することを望んでいる。だが、北朝鮮はこれを拒否。その背景には中国に対するぬぐいきれない警戒心と、改革を行うことで指導者一族の権力や財産が失われることへの恐怖がある。

しかし、中国は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が中国式改革推進派の首相を任命したことに希望を見出している。中国と米国が今できることは、北朝鮮が冷静になるよう対話路線を保持し、その変化を見守ることだといえよう。(翻訳・編集/本郷)

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