Record China 2019年5月18日(土) 10時40分
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中国・人民日報の海外版サイト、海外網は16日、日本でも話題になった15カ国語を話すことができるカンボジアの少年、サーリィくんが富豪からの援助を受けて中国へ留学したと報じた。
2018年11月、マレーシア出身のある中国系の女性は、カンボジアのアンコール・ワットを旅行中に出会ったサーリィくんの様子を動画で撮影し、フェイスブックで紹介した。カンボジアの土産物を1つ1ドル(約110円)で売り歩くサーリィくんは、動画で、英語や日本語、中国語、広東語、フランス語、タイ語、マレー語などを自在に操っている。その女性には中国の流行曲「我們不一樣」を歌って聴かせた。この動画はまたたく間に中国を含む世界中で注目され、日本でもニュース番組「スッキリ」で放送されるなど大きな話題となった。女性は「力強く生きる姿に感動した」と述べ、「カンボジアの子どもたちが置かれている環境の劣悪さにも目を向けるべきだ」とも訴えた。
記事は、「サーリィくんは以前、『中国人が好きで、中国にあこがれている。いつか北京の大学に通いたい』『ツアーガイドになりたい。自分の力で外国の人にカンボジアの偉大な文化や歴史を伝えたい』と話したことがある」と紹介し、「今年1月、サーリィくんはある中国企業の援助を受けて、夢だった中国旅行を実現した」と伝えた。旅行先の浙江省杭州市でサーリィくんは浙江大学や西湖、西施殿を訪れ、本場の杭州料理を味わったり、現地の学生らと書道や琴、切り絵や武術観賞といった文化体験をしたという。
記事は続いて、「今月12日にカンボジアの富豪・Khit Chhern氏がフェイスブックで、サーリィくんが外国へ留学することになったと明らかにした」と報じた。同氏は、初めてサーリィくんの写真を見たときに愛おしいと思う気持ちがこみ上げてきて、留学の援助をすると決めたという。同氏はフェイスブックに「14歳で君は故郷を離れて外国に行く。優秀で、優しい人間になってくれよ。頑張れ、サーリィ」と記し、他のユーザーにサーリィくんの留学先はどこかと尋ねられると、「彼は中国へ行く。中国語は彼が最も好きな言語だから」と答えた。
複数のメディアによると、サーリィくんは13日に家族に付き添われて中国へ向かい、浙江省の学校へ通い始めたという。出発に際してサーリィくんの家族はKhit氏に改めて感謝の意を表した。
また、記事によると、カンボジア赤十字社のブン・ラニ会長もサーリィくんの経歴に関心を寄せており、サーリィくん一家に現金や文具、生活用品を提供し、サーリィくんと弟の学業を応援している。同会長はこれから児童教育を支援していくことを表明しており、今後もサーリィくんと弟が大学を卒業するまで、支援を続けていく予定だという。
記事は、「ネットユーザーからは、サーリィくんの夢が叶ったことを喜び、彼がよく勉強し、素晴らしい未来を手にできるようにと願う声がたくさん寄せられている」と伝えた。(翻訳・編集/岩谷)
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