中国家電メーカー・ハイアールが急成長、日本本土メーカーの脅威に―日本メディア

Record China    2013年4月12日(金) 17時26分

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11日、世界家電大手の海爾(ハイアール)は、世界で飛躍的な発展を実現し、世界市場における地位を高めており、世界の産業界から注目されている。写真は湖北省宜昌市のスーパーで販売されているハイアールの洗濯機。

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2013年4月11日、世界家電大手の海爾(ハイアール)は、世界で飛躍的な発展を実現し、世界市場における地位を高めており、世界の産業界から注目されている。日韓や欧米の主要メディアは紙面を割いてハイアールに注目し、同社が世界市場で大成功を収めた原因を分析している。日本で幅広い影響力を持つ全国ビジネス専門紙はこのほど、ハイアールのグローバル化されたブランドの地位を評価し、「ハイアールは名実ともにグローバル企業となった。その急速な発展ペースはすでに日本市場を脅かしており、日本の家電メーカーの深刻な脅威となっている」と報じた。日本華字紙・中文導報が伝えた。

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このようなメディアがハイアールに対して注目と評価を示したことは、同社の日本家電市場における重要な地位を反映している。周知の通り、日本人消費者は本国ブランドへの忠誠度が高く、製品がアップグレードされた際も本国ブランドを優先する。これは多くの海外有名家電ブランドが、日本市場の門をこじ開けられない主因であり、本国メーカーが長期的に絶対的な地位を占めてきた重要な理由でもある。

しかしこのような現象に変化が生じている。中国メーカーのハイアールは、差別化された最先端の商品と技術で、多くの日本人消費者の信頼を勝ち取っているのだ。東北大学の叶剛教授は、「日本人消費者が中国製の家電を購入する場合、初めに選ぶのはハイアールで、その他のブランドは検討リストに入れられない。日本人消費者の中国製家電に対する認識は、ハイアールに基づいているからだ」と指摘した。

2002年に日本市場に進出してから10数年間の発展期間を経て、ハイアールの全商品はケーズデンキなどの10大家電量販店、および日本国内の地域の販売ルートに進出した。家電大国である日本におけるハイアールの高度発展および競争力強化は、そのグローバル市場における高い地位の縮図となっている。真のグローバル企業は、日米欧などの先進国市場で高いシェアを占める必要があるが、ハイアールはこれをすでに実現している。報道によると、ハイアールの米国市場における影響力が高まり続けており、米国の30%の家庭はハイアールの家電を所有している。欧州でハイアールのブランド認知度は60%を超えており、欧州の多くの消費者がハイアールを家電購入の優先的な選択肢としている。

日本の日刊経済紙は、ハイアールの世界市場における高度発展について、「世界白物家電のトップメーカーであるハイアールは、日本の伝統的な家電産業における強みを吸収し、これに代わろうとしている。これは新たな世界家電市場における地位の逆転を意味するかもしれない」と伝えた。家電王国と呼ばれる日本において、現地メディアはハイアールの市場シェアの上昇の他に、その急成長が世界家電市場の構造に与える影響にも注目している。

世界家電市場の構造を見ると、ハイアールは4年連続で世界大型家電メーカーのトップブランドとなっており、世界最大手の地位を固め続けている。世界家電産業の発展情勢について、家電産業問題専門家の羅清啓(ルオ・チンチー)氏は、「ハイアールを始めとする中国企業は現在、世界白物家電発展の主導権を握っている。トップクラスのイノベーション能力に支えられ、世界の産業全体の高級資源がハイアールに集まっている」と指摘した。

ボストン・コンサルティング・グループが発表した最新の報告書も、上述した観点を裏付けている。同社が発表した2012年度の「世界で最もイノベーション能力を備えている企業上位50社」のうち、ハイアールは8位に入選し、「消費財・小売」部門で1位となった。

ハイアールは中国・アジア・オーストラリア・欧州・アメリカ大陸で5大研究開発センターを設立しており、同プラットフォームを通じて、世界一流のユーザー資源と専門的資源の効率的な融合を実現。世界産業発展をけん引する実力をつけている。大手広告代理店ジェイ・ウォルター・トンプソン(JWT)の業界研究担当者は、「我々は多くの人が予想していた中国の時代に突入しようとしている。中国ブランドは大きな潜在力を放出できる」と述べた。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/内山

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