中国で広まる「ワーキングプア」、ネット調査で75%が自認―中国メディア

Record China    2013年4月16日(火) 10時55分

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15日、中国では最近、「ワーキングプア」という言葉が再び注目を集めている。あるサイトのオンライン調査では、回答者の75%が「自分はワーキングプア」と回答している。写真は上海市。

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2013年4月15日、中国では最近、「ワーキングプア」という言葉が再び注目を集めている。ネットユーザーらは「ワーキングプア」の新定義を制定しているほか、あるサイトのオンライン調査では、回答者の75%が「自分はワーキングプア」と回答している。中国新聞社が伝えた。

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回答者の多くが、一生懸命働いても、それに見合った報酬が得られず、先が見えないと感じている主な原因として、「社会で受けるストレスが余りにも大きいこと」や「競争が熾烈」を挙げたが、ワーキングプアにも改善すべき点があるとの見方も示した。

「ワーキングプア」という言葉は、1990年代アメリカで生まれ、貧困線を満たす収入を得られていない労働者という意味で用いられるようになった。経済評論家の門倉貴史氏は著書「ワーキングプア」の中で「働いているのに、年間収入が200万円未満の人たちのこと」と定義。その根拠として、「東京23区の生活保護水準が年間支出194万6040円」と指摘している。

一方、中国のネットユーザーらは最近、「ワーキングプア」の新定義として、▽1週間に54時間以上働いているのに、先が見えない▽ここ1年昇給していない▽ここ3年出世していない▽給料が安く月末はいつも苦しい▽貯金がほとんどなく家が買えない▽給料はそれなりにあっても出費が多い▽収入はそれなりにあっても安心感がない…などを挙げている。そして、多くのネットユーザーが「自分はまさにその通り」と肩を落としている。

1万1351人を対象にしたオンライン調査によると、回答者の75%が「自分はワーキングプア」と回答。うち82.6%が「在職者」で9.2%が「学生」だった。

また、ワーキングプアが一生懸命働いても見合った報酬が得られず、先も見えない原因に関して、60.9%が「社会で受けるストレスがあまりに大きく、競争も熾烈」、48.9%が「合理的な人生プランやキャリアプランが欠けている」、39.5%が「スタートラインが低く、チャンスも少ない」、26%が「一獲千金を狙って、挫折を経験しやすい」、24.5%が「盲従し、他の人と同じことをしているだけ」、18.8%が「忍耐力の欠如」と答えた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/内山

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