中国の軍艦保有数は米国より多いが、量は質に勝るとは限らない―米誌

Record China    2019年5月24日(金) 10時50分

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22日、米技術誌ポピュラーメカニクスはこのほど、「中国は今や、米国より多くの軍艦を保有しているが、量は質に勝るとは限らない」とする記事を掲載した。資料写真。

2019年5月22日、中国メディアの参考消息網によると、米技術誌ポピュラーメカニクスはこのほど、「中国は今や、米国より多くの軍艦を保有しているが、量は質に勝るとは限らない」とする記事を掲載した。以下はその概要。

中国海軍の艦艇数は最近、シンボリックな300隻に到達し、米海軍を13隻上回っている。

確かにその数字は印象的だが、それだけでは物語全体は分からない。なぜなら、米国の艦隊は船単位では中国よりはるかに大きく、それには原子力空母11隻とほぼ同数の強襲揚陸艦が含まれている。

米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)の中国専門部門チャイナ・パワーの分析によると、中国海軍は、空母や駆逐艦、潜水艦、強襲揚陸艦などを含む300隻を保有し、米国が287隻でそれに続き、ロシアは83隻、英国は75隻、オーストラリアは48隻だ。

中国海軍は、計119隻の水上艦(駆逐艦23隻、フリゲート59隻、コルベット37隻)と長距離核ミサイルを搭載した弾道ミサイル潜水艦や、原子力攻撃潜水艦、ディーゼル電気攻撃潜水艦を含む計76隻の潜水艦を保有している。

中国海軍の主力は水上艦で、その多くは長距離の遠征作戦には適していない。056型コルベットは、中国の沿海や近海を航行する潜水艦を追い払うのに役立つ小型の軽武装船だ。054A型フリゲートはやや大型だが、空母や長距離攻撃に対する防御能力は備えていない。これら2種類が中国の艦艇の3分の1を占めている。

中国は、長距離作戦を行う海軍にとって不可欠な戦力投射のプラットフォームを欠いている。中国には1隻の空母しかなく、ヘリコプターやF-35クラスの航空機を艦載できる強襲揚陸艦はない。米海軍で大量のミサイル攻撃から空母と強襲揚陸艦を保護するために用いられているような、駆逐艦より大型の巡洋艦もない。

米海軍の艦艇保有数は中国海軍より13隻少ないが、総トン数では中国海軍をはるかに上回っている。米海軍の艦艇の総トン数は中国海軍より300万トン大きく、これは非常に大きな優位性だ。米国の艦艇は平均して中国のそれよりはるかに大きく、割り当てられた任務においてより有能に、より遠くまで航行することができる。

米海軍の優位性の1つは、11隻の原子力空母がそれぞれ満載排水量10万トン近くに達し、米海軍に100万トン以上の大規模な優位性を与えていることだ。加えて、4万トンを超えるワスプ級とアメリカ級の強襲揚陸艦を計10隻、中国にはないミサイル巡洋艦を計22隻保有している。ミサイル駆逐艦も中国のそれより大きく、より強力な武装をしている。(翻訳・編集/柳川)

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