日本国籍取得の中国人選手、女子バスケットボールリーグへの選手登録復帰に中国側が不満―中国メディア

Record China    2013年4月16日(火) 19時0分

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15日、日本国籍を取得した中国出身の女子バスケットボール選手が、日本リーグでの選手登録を再び認められた件について、中国の協会側が不満の声明を発表した。写真は2013年2月、中国女子バスケットボールリーグ・WCBAの試合で披露されたダンクショー。

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2013年4月15日、日本国籍を取得した中国出身の女子バスケットボール選手が、日本リーグでの選手登録を再び認められた件について、中国のバスケットボール協会が「スポーツの秩序に深刻に影響する。このような事件の再発がないよう、国内クラブへの注意を呼びかけたい」との声明を発表した。中国国営通信・新華社の報道。

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問題となっているのは2011年4月に日本国籍を取得した杉山美由希選手。1994年、中国吉林省長春市に李明陽(リー・ミンヤン)として生まれ、もともとは中国人だ。北京市の首都体育学院付属競技体育学校に在籍していた2010年にU−17中国代表に選出され、主力センターとして活躍した。同年10月にスカウトを受けて来日。バスケットボール女子日本リーグ機構(Wリーグ)の名門チーム・シャンソンVマジックへの加入を目指し、2011年1月、同チームの杉山明宏会長の養子に。2011年4月には日本国籍を取得し、翌5月にはシャンソンVマジックに選手登録を行う。しかし、国際バスケットボール連盟の規定では18歳以下の選手の海外移籍を禁じており、これに異議を唱えた中国バスケットボール協会の申し立てによって、2012年7月、杉山選手の登録は取り消しとなった。

しかし、中国バスケットボール協会ナショナルチーム事務室の説明は、これとは少々異なっている。杉山はもともと中国女子バスケットボールリーグ・WCBAの北京グレートウォールズに登録された選手。しかし2010年10月、病気を理由にチームへ休暇を申請し、そのまま音信不通になったという。彼女が日本のチームにスカウトされたことを協会が知ったのは、日本国籍を取得した後になってからのことだったという。その後、2011年3月と21012年5月の2回にわたり、日本バスケットボール協会に書簡でコンタクトをとるものの、返答はなかった。しかし、2012年9月になると、今度は「杉山選手が日本のチームに所属し、日本代表として試合に出場する資格を得るために力添えがほしい」と日本の協会側から要請があり、即座に拒否したという。

国際バスケットボール連盟の審査を経て、2013年3月に出た結論は、「杉山選手を日本リーグの選手として登録を認める」というもの。しかし、日本代表資格については、「彼女が21歳になってからもこれを望むようであれば、国際バスケットボール連盟に改めて申請を出すこと」という条件が付された。また、日本バスケットボール協会に対して2万5000スイスフラン(約260万円)の罰金、シャンソンVマジックに対して2万スイスフラン(約208万円)の補償金を課した。罰金は国際バスケットボール連盟に、補償金は中国バスケットボール連盟に対して支払われる。

この決定について、中国バスケットボール連盟は不満を表明。引き続き杉山選手の選手登録取り消しを求めて国際バスケットボール連盟と交渉を続けていくという。同時に、同様の事態の再発を防ぐために、国内各クラブに選手の管理徹底を求めている。(翻訳・編集/愛玉)

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