<鳥インフル>変異によりヒトへの感染が容易に=日米の研究チームが発表―米メディア

Record China    2013年4月17日(水) 10時38分

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15日、中国で多くの死者を出している鳥インフルエンザウイルスの遺伝子分析によって、ウイルスがヒトの細胞に適応を続けていることがわかった。資料写真。

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2013年4月15日、中国で多くの死者を出している鳥インフルエンザウイルスの遺伝子分析によって、ウイルスがヒトの細胞に適応を続けていることがわかった。参考消息が伝えた。

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米サイト、サイエンス・デイリーは12日、日本の国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの田代真人氏、ウィスコンシン大学マディソン校、東京大学の河岡義裕氏によるチームの研究結果を紹介した。同チームは、ウイルス感染者から分離したH7N9型ウイルスと、鳥や上海の市場付近から分離したウイルスの遺伝子配列が一致していることを突き止めた。

河岡義裕氏は「鳥類や環境からではなく、人体から分離したウイルスのタンパク質変異によって、ウイルスがヒトの細胞内で成長し、人類の気道の温度に適応するようになっている」と述べ、「大流行を引き起こすと予測するのは時期尚早だが、ウイルスがヒトをはじめとする哺乳類に適応しつつある形跡は明らか」と語った。

鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染は少ないものの、ヒトに適応したものは時に生命を脅かすことになる。河岡氏らは、学術誌『ユーロサーベイランス』に掲載された報告書で「ウイルスは哺乳類のインフルエンザウイルスの持つ特徴のいくつかを備えている。特徴半分以上はヒトへの感染を後押しするものであり、パンデミックに対する懸念を呼ぶ可能性がある」と断言している。

河岡氏らによると、研究中のウイルスの大部分に、ヒトへの感染を容易にする変異が確認されている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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