Record China 2013年4月19日(金) 20時34分
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18日、東シナ海での不漁に悩む中国の漁民が漁業資源の豊富な尖閣諸島海域での操業に本格的に乗り出す可能性が高いと台湾メディアが指摘した。写真は浙江省温嶺市の漁港。
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2013年4月18日、台湾メディア・中時電子報は、東シナ海での不漁に悩む中国の漁民たちが今後、海洋資源の豊富な尖閣諸島海域での操業に本格的に乗り出す可能性が高いと伝えた。
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中国浙江省温嶺市の漁港では、今年3月中旬から1000隻余りの漁船が停泊したままだ。同港の漁民によると、直径70m、円周1000mの魚網を用い、10時間で35カイリを操業しても、2000元(約3万2000円)ほどの漁獲量しかない。浙江省海洋研究所は最近、専門家と同省台州市まで5隻の漁船とともにサンプル採集に出かけたが、11日間で収穫はゼロ。専門家は「例年なら1度の網で50トンの魚が捕れた。東シナ海の漁業資源の枯渇は想像をはるかに超えている」と指摘した。
東シナ海で最もよく捕れていた4種類の魚のうち、フウセイ、キグチ、イカは早くから絶滅の危機に瀕している。繁殖能力の高いタチウオでさえ昨年の漁獲量は前年比で40%も激減した。これらはすべて乱獲が原因だ。魚が捕れなくなったことで、多くの漁船がエビ漁船に改造された。その結果、昨年の東シナ海におけるエビ漁獲量は過去最高を記録。しかし、小エビまでも殺してしまう電気漁法であるため、そのうちエビも激減してしまうだろう。
今年3月の台州市海洋部門の統計によれば、同市にある3000隻以上の漁船のうち、電気漁法のエビ漁船は半分近くに及ぶ。1度の出漁にかかるコストは燃料費や人件費など3万元(約48万円)以上。しかし、実際の漁獲量は数千元しかないため、漁民たちは出漁したくてもできない状況だ。一方で台州市の造船工場では現在、100隻以上の漁船が造られている。東シナ海で魚がいなくなった今、これらの漁船は一体どこへ行くつもりなのだろうか?(翻訳・編集/本郷)
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