米国のレアアース輸入、中国からが78%占める―中国メディア

Record China    2019年5月28日(火) 21時0分

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中国メディア・参考消息網は28日、ある市場研究機構のレポートを元に、米国が輸入するレアアース(希土類)のうち78%は中国からであると報じた。資料写真。

中国メディア・参考消息網は28日、ある市場研究機構のレポートを元に、米国が輸入するレアアース(希土類)のうち78%は中国からであると報じた。

記事は、国際的な市場研究機構Research and Marketsが24日に発表したレポートに基づき、「2017年には中国で全世界の80%以上のレアメタル(希少金属)やレアアース化合物が生産された。米国のレアアース輸入量のうち78%は中国が輸出したものが占めており、エストニア、フランス、日本からの輸入量は14%に過ぎない」と指摘。「全世界におけるハイテク産業の急速な発展に伴い、レアアースはより幅広いハイテク領域で応用されている。レアアースを用いた新材料の消費量は現在急速に増加しており、軍事産業と民間産業の両方から、レアアースに対して旺盛なニーズがある」と説明した。

記事はさらに、「同レポートによると、1990年代以降、中国企業はレアアースの大規模な採掘と輸出に乗り出した。近年はレアアース産業を進展させるため、レアアース原鉱の輸出から精製済みの酸化物の輸出へと切り替えた」とし、「特に米国企業のレアアース酸化物に対する需要は大きく、米国企業はランタン(レアアースのうちの1元素)を豊富に含む鉱石を中国へと運び、中国からレアアース酸化物や化学物質を購入する」と説明した。

そして記事は、米国が今年5月に中国からのレアアースや、その他の重要な鉱物には輸入関税を課さないと決定したことについて、「同レポートは、これは米国が電子機器や軍事設備、その他数多くの製品を生産するのに、依然として中国の鉱物に大きく依存していることを示していると見ている」と紹介した。(翻訳・編集/岩谷)

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