Record China 2019年5月29日(水) 17時10分
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28日、韓国・ハンギョレ新聞によると、中国に搬出されて物議を醸していた百済時代の仏像が日本に戻ったことが分かった。写真は上海博物館。
2019年5月28日、韓国・ハンギョレ新聞によると、中国に搬出されて物議を醸していた百済時代の仏像が日本に戻ったことが分かった。
同像は7世紀・百済で作られたといわれる金銅観音菩薩立像。記事は「1907年に忠清南道である農夫により発見され、日本植民地時代に日本人が搬出した後に行方が分からなくなっていたが、約2年前に発見された」と説明している。
記事によると、同像は昨年、韓国政府が日本の所有者との返還交渉を推進するも決裂していた。今月初めには中国の上海博物館へ展示・研究用に持ち出され、「中国が高額で購入した場合、韓国への還収交渉が困難になり得る」と憂慮されていた。それが再び日本に戻ったという。
日本人所蔵者の韓国国内代理人側は最近、電話インタビューで「搬出された事実が報道された後、韓国の国外素材文化財財団と文化財庁、駐上海総領事館などが上海博物館側に連絡して真相把握に乗り出した。博物館側は展示しないという立場を明らかにし、所蔵者側が仏像の貸与を取り消した」と話したという。
これについて文化財庁は「上海博物館側は所蔵者と接触したり連絡業務を委任したりしなかった」とし、「『仏像を収集したり買収したりせず、展示することもない』という公式の立場を伝えてきた」と明らかにしたという。
これを受け、韓国のネット上では「韓国の文化財なのに、なんで日中が勝手にやり取りしてるの?」「『搬出』じゃなくて『略奪』でしょ。国際法で文化財の正式な売買確認が取れなければもともとの所属国に返還するようにして」「いやいや、盗んだ文化財返してもらっても、結局泥棒に変わりないから」など「金銅観音菩薩立像は韓国の文化財」と主張するコメントが続出している。
その他にも「きれいな仏像なのに守りきれなくて恥ずかしい」「純粋な韓国人のみなさん、高句麗や百済、朝鮮の文化財が韓国より日米中露に多いこと知らないの?」など、さまざまなコメントが寄せられている。(翻訳・編集/松村)
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