「昼休み以外に歯磨きするな」はパワハラ? サムスン役員の規則が物議醸す

Record China    2019年6月1日(土) 17時30分

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韓国・聯合ニュースは5月28日、サムスン電子の役員が社員に対し不当な勤務規則を強要し暴言を吐くなど、いわゆるパワハラを行ったとの声が出ており、会社が調査に乗り出したと伝えた。資料写真。

韓国・聯合ニュースは2019年5月28日付で、サムスン電子の役員が社員に対し不当な勤務規則を強要し暴言を吐くなど、いわゆる「パワハラ」を行ったとの声が出ており、会社が調査に乗り出したと伝えた。

記事によると、サムスン電子家電事業部に勤務する役員のパワハラ疑惑は、会社員用の匿名SNSアプリ「Blind」への5月15日の書き込みによって、社外に知られるところとなった。書き込みの内容は「昼食時間、少しでも早く食堂に入ったら勤務評定を減点する」「昼食時間外に歯磨きをしてはいけない」「椅子に何も掛けるな」「パソコン本体はデスクの下に置き、君たちのモニターを私が見られるようにしろ」など、この役員が独自に作ったという七つの勤務規則。同様の規則は日々増えており、社員は「長い間ストレスに苦しめられている」と訴えているという。

また、書き込みへのリプライには、この役員が部長クラスの社員に業務指示を出す際に資材を投げたり暴言を吐いたりするなど、「暴力を行使したことが一度や二度ではない」という目撃談などが寄せられており、さらに「勤務時間が記録されない生産ラインに出勤しろと遠回しに命令した」「有給休暇を取る際は『対面報告』せよという不当な指示を出していた」などの証言も出ているという。

家電事業部のある社員は取材に対し「『Blind』 に書かれている内容はほぼ事実」だと認めた。この役員は役員昇進前から「自分の許可なく行動するな」と不当な指示を出して社員らに休日出勤をさせたり、会議室で社員に向かって物を投げたり大声を出したりする」などの目撃談もあり、「役員昇進後、管理する組織が拡大したことで反発が生じた」という。

同役員のパワハラ疑惑が社内に急速に広まったことを受け、サムスン電子は5月20日に関連事業部の全社員を集め「コミュニケーションの場」を設けた。しかしそこで別の役員が「業務量が多いために発生したことだが、容易には業務量は減らせない」「なぜ君たちの実力はLGほどに伸びないのか」などと話し、逆に社員の反感をあおる結果になったという。

記事はまた、問題の役員は「歯磨きの件は午後2時までは譲歩する」「椅子に何も掛けるなと言ったのは、服が傷まないよう考えてのこと」などと弁明したが、物を投げたことや暴言への謝罪はしなかったと伝えた。

この事態を受け、サムスン電子は5月24日、社員らに「組織文化について反省する」という趣旨の電子メールを送付したという。同社関係者は「会社も事態を把握し調査を進めている。結果に応じて必要ならば厳正な措置を取る」と話している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「基本を守れという話じゃないの?」「これがパワハラ?」「妥当なことしか言ってないと思うけど」「仕事する上では基本的ことじゃない?。昼休みが終わって業務開始という時に歯磨きしに行ったり、仕事のふりでパソコンでネット通販やチャットをしている人も多い。言い回しがきついという問題はあると思うけど」「他のことはともかく、昼休みが終わって業務を開始すべき時に歯磨きのために席を立つからこう言われたんじゃないのか」「歯磨きは昼休みにすべきでしょ。13時を過ぎてから歯磨きする人は嫌だな(笑)」「サムスンはせきをしただけで記事になる(笑)」「会社は君たちの趣味生活を支援するボランティア団体ではありません。こんなものをパワハラだと思うんなら、家でぶらぶらしてなよ」など、パワハラとは思えないという意見が多く寄せられた。

一方、そうした意見に対して「歯磨きのことだけに食いついている人が多いね。他の内容は読んでないのか?。暴言、暴行は立派なパワハラだろ」「コメント欄はどうなってるんだ?。これがパワハラじゃないだって?」などの反論も上がった。(翻訳・編集/麻江)

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