2013年4月23日、台湾の人気アーティスト、ジェイ・チョウ（周杰倫）が北京大学で講演会を行った。四川省での地震発生を受けて、テーマが急きょ変更されたという。中国新聞網が伝えた。

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ジェイの講演会は23日、北京大学の百年講堂で開催された。自身の監督2作目となる映画「天台 RooFToP」が今年6月の公開を控えており、当初はそのプロモーションを兼ねた講演が行われる予定だった。しかし、今月20日に四川省雅安市で発生した大地震を受けて、ジェイ自身がテーマを急きょ変更。「心系雅安芦山 4・22北大正能量伝逓活動」と銘打って、被災地に温かいパワーを送るための話し合いの場とした。

ジェイ自身は震災発生直後、個人事務所の中国オフィスを通じて100万元（約1600 万円）の寄付を明らかにしている。しかし、インターネット上で人気芸能人の寄付金額のランキングが発表されたり、寄付を表明していないタレントが攻撃されたりするような現状に、ジェイは不快感を示した。「寄付はタレントの義務ではないし、中には寄付した事実を公表したがらない人もいる。つまらないことにこだわるより、テレビに映っている被災地の子供たちを救うことに関心を持つべきだ」と話している。また、寄付金がきちんと被災地に届くかが社会的に関心を集めているが、ジェイの場合は同中国オフィスが責任をもって見届ける予定だという。

中国の最高学府で、1000人を超える学生の前で講演を行ったジェイ。彼自身は大学受験に失敗し、最終学歴は高校までだ。「高卒の僕でも、北京大学に招かれることもある。何らかの技量を身に付けることは、学歴よりもっと大切だと僕は信じている」と語り、学生たちを大いに納得させていた。（翻訳・編集/Mathilda）