Record China 2019年6月2日(日) 19時30分
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30日、中国の動画メディア・梨視頻(Pear Video)が日本の「痴漢対策ハンコ」を紹介すると、中国のネットユーザーからはさまざまな意見が寄せられた。資料写真。
中国の動画メディア・梨視頻(Pear Video)が30日、文具用品などを手掛けるシヤチハタ株式会社が商品化を検討している「痴漢対策ハンコ」を紹介すると、中国のネットユーザーからはさまざまな意見が寄せられた。
日本で先日、「痴漢に遭ったら安全ピンで犯人の手を刺すようにアドバイスされた」という趣旨の投稿がSNSで話題を呼び、ネットユーザーから多くの共感を集めた。しかし中には「過剰防衛だ」「犯人を刺激する」などという反論があった。そして、一部の人からは「痴漢ハンコがあればいいのに」と提案する声もあり、それに目をつけた同社が商品化を宣言した。同商品は「痴漢」の文字のハンコを容疑者の手に押すことを想定しており、証拠を残し、犯罪抑止につなげる狙いがあるという。同社は以前にも、子どもの手洗い促進のため、石けんを使って洗うまで消えない「ばいきん」イラストのハンコを発売するなど、課題解決型の商品を開発してきた。
これを見た中国のネットユーザーからは、「額に罪名を書く中国古代の刑罰みたいだ」「すごく日本らしい」「学生の間で人気が出るかもな」などといったコメントが寄せられた。
また、「これって何の意味があるの?」「痴漢までされてるのに、こんなんじゃ反撃にならないよ」など、効果を疑問視する声も上がったほか、「直接痴漢を殴ればいいのに」「ハンコの中にさらに針も仕込んでおけばいい」「いっそのこと鉄を熱して烙印を押してやればいいんだ」などという意見も見られた。
ほかにも、「でたらめに押す人が出たらどうするんだろう?」「中国の『当たり屋』(事故を装って賠償を求める)のように使う人がいたらと思うと恐い」「遊びに使われて、痴漢という犯罪の重大性が軽視されることになるのが一番心配だ」などと懸念する声もあった。また、「良い発想だ。けど根本的な解決にはなってないよね」という指摘も見られた。
中国では、日本で先日撮影された、駅のホームで逃げる痴漢の犯人を女子生徒が追いかける動画が広く拡散され話題となった。また、日本の警察が開発した「痴漢防止アプリ」が中国公安部の微博アカウントによって紹介されるなど、日本の痴漢問題は中国でも注目を集めている。(翻訳・編集/岩谷)
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