今年一のスゴイやつがキター!「兵馬俑ガレキ」が発売初日に完売―中国

人民網日本語版    2019年6月3日(月) 0時20分

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秦始皇帝陵博物院が正式に授権したオフィシャル版「兵馬俑ガレージキット」が5月29日、ネット通販大手・淘宝(タオバオ)で発売され、たちまち注文が殺到、ネット上で書き込みが相次いだ。

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秦始皇帝陵博物院が正式に授権したオフィシャル版「兵馬俑ガレージキット」が5月29日、ネット通販大手・淘宝(タオバオ)で発売され、たちまち注文が殺到、ネット上で書き込みが相次いだ。ネットユーザーは次々と「かっこよすぎる」と感嘆。「今年一番スゴイ国宝ガレキ」とコメントするネットユーザーまで現れた。発売価格99元(約1600円)のガレージキットは同日午前10時に予約受付が開始され、午後にはすでに完売となった。カスタマーサービススタッフは取材に対し、この文化・クリエーティブ商品への注目度は非常に高かったことを認め、今回は限定予約販売だとした上で、「今後も正式発売するかもしれない」と語った。人民網が伝えた。

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29日、淘宝の出店者と連携して国宝を原型にしたかわいい関連グッズを打ち出す計画である「国宝聯萌」計画初の商品である兵馬俑ガレージキット「王の士兵」が、淘宝上で正式に数量限定販売された。しかし、午前11時前には3モデルの卓上ガレージキットは瞬く間に売り切れとなった。

「われわれはずっと、中華文化の精髄をより新しさのあるビジュアルで今の若者に提供しようと試みてきた。だから淘宝の『国宝聯萌』計画を聞いた時、心の底から興奮した」と語る台湾出身デザイナーの曹騰(ツァオ・トン)さんは、「Ninja」設計チームの責任者であり、国宝である兵馬俑のIPを用いた派生商品「兵馬俑ガレージキット」のクリエイターでもある。そして、「今回の設計過程で、われわれは『国宝』と日常生活とをもっとうまく結び付けよう試みた。国宝は世俗から遠く離れた高尚なる芸術品ではなく、実用性を備え、人と気持ちを通わせることのできるグッズにもなれる。だから今回、卓上ガレージキットという次元から切り込むことにした」と語った。

いくつかのプロトタイプをボツにした後、兵馬俑は最終的に、仕事や勉強のシーンで使う筆置きの形をした「筆置き君」、食事をするシーンで使う爪楊枝入れの形をした「爪楊枝侍」、卓上で応援する「応援将」の3タイプの「王の士兵」に生まれ変わった。3タイプのガレージキットにはもとになった原型があり、それぞれ「御者俑」、「軍吏俑」、「跪射俑」の特徴を融合させている。

曹騰さんは、「兵馬俑の一大特徴は『どれも顔が違うこと』。1カ月以上かけて歴史書や写真資料をあたり、兵馬俑のさまざまな形状を研究した。原型の表情や雰囲気を残すと同時に、われわれのクリエーティビティーも十分に発揮したいと考えた」と語った。

秦始皇帝陵博物院文化産業部主任、文化産業総公司の張錦涛(ジャン・ジンタオ)総経理にとって、ますます多くの若い観光客が現れていることは、兵馬俑の国宝としてのIPを確立する基盤となっている。「そのため、文化財を参観した観光客に、参観後もその文化財を思い出し、考えてもらい、しかもそこから伝統文化の魅力を感じてもらえるようずっと努力してきた」と張総経理。

淘宝「国宝聯萌」計画責任者の寇仲(コウ・ジョン)さんは、「最初に手を組んだIP提携パートナーは十数社ある」と述べた。寇さんの説明によると、兵馬俑や敦煌、四川省の伝統芸能「変臉」のような古人の知恵を凝縮したものも、長征ロケットや航空母艦「遼寧」、電波望遠鏡「FAST」のような現代の創造性を示す大国の国力の支柱となるIPも、より若者向けで生活に密着した一面のある派生商品として、淘宝上に現れることになるという。 (提供/人民網日本語版・編集/AK)

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