北朝鮮を支持する中国、その背景に様々な思惑―英メディア

Record China    2013年4月25日(木) 23時48分

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23日、アジア問題の専門家は「中国は北朝鮮問題を契機に東アジア全体が不安定になることを懸念している」と指摘している。写真は中朝国境付近。

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2013年4月23日、英フィナンシャル・タイムズ(電子版)はアジア問題の専門家が「中国は北朝鮮問題を契機に東アジア地域全体が不安定になることを懸念している」と指摘する記事を掲載した。英BBC中国語サイトが伝えた。

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記事によると、中国が北朝鮮の行為を容認するのは、両国が互いに尊重し合っているためではなく、様々な思惑があるためだという。中国と北朝鮮は打ち解け合った隣国同士という関係とは言い難く、国境問題が存在するほか、2012年には中国の領海内で北朝鮮人が中国人漁師28人に暴行・略奪を働くという事件も起きている。

また、北朝鮮の政権が崩壊すれば、無数の難民が中国に流れ込むとみられるが、その一方で、挑発行為を繰り返す北朝鮮に米国の注意力が向くことで、中国に問題解決に力を発揮することが望まれるという効果も生まれる。

さらに、朝鮮半島の統一は総人口7000万人という巨大市場、安価な労働コスト、民族意識、さらに核兵器を所有する新たな国が誕生することであり、それは中国も日本も望んでいない。韓国では反中感情が高いことから、特に中国が朝鮮の統一を望んでいないという。

米国にとっては北朝鮮の崩壊は地域の安定に貢献するが、中国やロシア、日本にとってはかえって安定性を損なう要因になりかねず、中国の北朝鮮に対する態度は中国自身の利益に鑑みたものになると指摘されている。(翻訳・編集/岡田)

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