人民網日本語版 2019年6月7日(金) 23時50分
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6月5日の「環境の日」に当たり、ごみ処理が再び各国が注目する問題の一つになっている。筆者のこのほどの調べによると、ごみ処理の新技術・新方法が活用され、世界の青空と美しい水を守る新たな力になっている。写真は中国のアパートのごみ捨て場。
6月5日の「環境の日」に当たり、ごみ処理が再び各国が注目する問題の一つになっている。筆者のこのほどの調べによると、ごみ処理の新技術・新方法が活用され、世界の青空と美しい水を守る新たな力になっている。新華網が伝えた。
生物を利用した生分解は期待されているごみ処理技術だ。浙江省杭州市の崇賢街道には、一見不思議な「昆虫農場」があり、1年で生ごみを3400トン以上も食べ尽くしてしまうという。この農場の経営者は浙江大学環境・資源学院の張志剣(ジャン・ジージエン)准教授で、周辺住民に「昆虫教授」というあだ名をつけられ親しまれている。
張氏の農場に入ると、ずらりと並んだビニールハウスが目に入る。その中は大きなアメリカミズアブの養殖槽になっており、槽の中には処理済みの生ごみが敷かれていた。うごめく白い幼虫の群れが、近くから運ばれてきた生ごみを食べていた。
アメリカミズアブの幼虫は初春になると卵から孵化し、12−14日でサナギになる。2週間もたたないうちに幼虫の体重は、生ごみを食べるだけで2000倍以上に増加する。幼虫1キロで生ごみを4キロ消化できる。ごみはこれで一度に8割以上も減量できる。幼虫とその排泄物は、グリーンな有機肥料として市場で販売できる。
張氏によると、アメリカミズアブの成虫はハエに似ているが、動くことも食べることも好まない。成虫の寿命は2週間ほどで、病原微生物を持たない。
この昆虫にごみを食べさせる技術をめぐり、張氏は長年模索を続けてきた。この面積がわずか数ムー(1ム―は約666.7平米)の農場は毎日、生ごみを約12トン処理できる。崇賢街道の18万人の生ごみ処理問題を、現地でほぼ解消している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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