Record China 2013年5月3日(金) 17時10分
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28日、英紙は「食品安全関係の不祥事が続く中国で鳥肉や豚肉を敬遠する人が増えている」と報じた。しかし、中華料理からそれでも肉が無くなることはないという。
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2013年4月28日、英紙インディペンデンス(電子版)は「食品安全関係の不祥事が続く中国で鳥肉や豚肉を敬遠する人が増えている」と報じた。菜食主義となる人も増えているが、それでも中華料理から肉が無くなることはないという。中国紙・参考消息が30日付でこれを紹介した。
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鳥インフルエンザ(H7N9)の感染拡大が続いていることや、上海市を流れる黄浦江で1万頭を超える大量の豚の死骸が漂流していたことなど、最近の中国では食肉の安全性に関わる不祥事が相次いでいる。都市部の若い世代を中心に健康志向の菜食主義も見直されており、ベジタリアン向けのレストランも人気が高まっている。
しかし、それでも中国人の肉料理を求める思いはことのほか強い。中華におけるベジタリアン料理というのは、大豆製品やキノコ、こんにゃくなど植物性の食材を用いて、いかに肉や魚の食感や味を再現するかという“もどき”料理が主流。最近になってベジタリアン向けレストランをよく利用しているというある客は「肉の品質問題が心配だから」と話すが、「やっぱり肉抜きの食事は味気ないもの。中華料理は肉がなくては」と本心を語った。地方や食材によって多彩なバリエーションを誇る中華料理だが、肉を使わなくてはそのおいしさが再現できないものも多い。また、医食同源を重視する中華料理では、さまざまな食材を使うことで陰陽のバランスを整えるという考え方があるが、野菜ばかりに偏ってはこれもまたなかなか難しくなる。
食の安全に対する不安から人々は肉に代替する食材を求めているが、それでも中国から肉料理が無くなることはないだろう。しかし、ある食品業界関係者は「昨今の菜食主義ブームは一時的なものにすぎない」とし、さらに「中国で危険な食品は肉だけとは限らない。野菜でも遅かれ早かれ問題が出てくる」と指摘している。(翻訳・編集/岡田)
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