中国自動車メーカー初の海外「完全進出」=習近平主席・プーチン大統領出席の式典も、長城汽車のロシア工場が稼働開始

Record China    2019年6月8日(土) 19時40分

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中国の自動車メーカーである長城汽車のロシア工場が稼働を開始した。プレスから組み立てまでを一貫して行う、中国の自動車メーカーとして初の「海外進出」で、中ロ首脳の習近平国家主席とプーチン大統領が出席する式典も開催された(写真)。

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中国の自動車メーカーである長城汽車のロシア・トゥーラ州工場が5日、稼働を開始した。モスクワのクレムリンでは、中ロ首脳の習近平国家主席とプーチン大統領が出席する式典も開催された。新華社など中国メディアが2019年6月7日付で報じた。

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トゥーラ州はモスクワ市の南に隣接しており、工業パークも建設されている。長城汽車の工場は海外に進出した中国の自動車メーカーとしては初めてプレス、溶接、塗装、組み立てを一貫して行う。投資額は5億ドル(約540億円)で、同社の哈弗F7(Haval F7)を年間15万台生産する計画だ。生産の現地化率は65%という。

モスクワ・クレムリンでは、訪ロ中の中国・習近平国家主席とロシア・プーチン大統領が出席する式典も開催され、同工場で製造されたHaval F7にサインするなどした。

米ロの関係は2014年のクリミア危機(ウクライナ問題)以来冷え切っている。米中関係も、2018年以来の貿易摩擦がさらにエスカレートしている。このところの中ロ接近は、米国への対抗が背景にある。新華社は、ロシア市場では長城汽車とライバル関係にある吉利汽車も、長城汽車の工場開業に対して祝電を送ったと報じた。中国自動車メーカーのロシア進出が、中ロの緊密化を象徴する、あるいは促進を念頭におく政治絡みのイベントと見なされていることが分かる。(翻訳・編集/如月隼人

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