Record China 2019年6月13日(木) 10時50分
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12日、韓国メディア・時事ジャーナルは、同日にフィリピン・クラーク国際空港から韓国の仁川国際空港へ向け出発したチェジュ航空7C4604便が機体の問題で引き返したが、「乗客の安全確保と対策が不十分だった」と伝えた。資料写真。
2019年6月12日、韓国メディア・時事ジャーナルは、同日にフィリピン・クラーク国際空港から韓国の仁川(インチョン)国際空港へ向け出発した韓国のチェジュ航空7C4604便が機体の問題で引き返したが、「乗客の安全確保と対策が不十分だった」と伝えた。
乗客149人を乗せた同便は午前3時30分ごろ、クラーク国際空港を出発。しかし離陸後、高度下降の警報が鳴ったため20分でクラーク国際空港に引き返した。記事は、同便に搭乗していた乗客Aさんの話を基に状況を詳しく紹介している。
Aさんによると、機内は緊迫した状況だった。乗客全員が搭乗し、出発のアナウンスが流れたものの、管制塔から待機の指示が出たため出発は約1時間遅れた。離陸後、機内が突然寒くなり、韓国の病院に行くため搭乗していたフィリピン人の子どもが寒がっている様子を見て、周囲の韓国人乗客らが乗務員にブランケットを要請したところ、「ブランケットは販売しているものなので、出すことはできない」との返答だったという。
その後、酸素マスクが降り、シートベルトと酸素マスクの装着を促すアナウンスが繰り返された。乗客らは酸素マスクを装着したが作動せず、「酸素マスクが使えない」という声を上げる乗客もいたが、乗務員は誰も動かず、席に座りマスクを装着していた。恐怖を感じ、家族への動画メッセージを残す乗客もいたという。
旅客機は午前4時28分、クラーク国際空港に引き返した。急いでいる乗客には、マニラにあるニノイ・アキノ空港からの代替便が用意されたが、マニラに向かうバスの時間が午前11時50分だったため、これを利用する乗客らは7時間半、空港で待機せざるを得なかった。その間、トーストした食パン1枚が食事として提供された。翌日午前2時30分の飛行機を利用する乗客には、ホテルでの宿泊が提供されたという。
マニラ行きのバスに乗車すると、チェジュ航空側からすぐに、補償金の振り込みに関する書類が配布された。1人当たり10万ウォン(約9000円)を支払うとして、顧客名、銀行名、口座番号などをマニラの空港に到着する前に記入し、必ず提出するよう求められたという。Aさんは「金額の問題以前に、この書類は遅延欠航時の補償用のものなのに、生命の危険を感じた乗客からサインを受け取ろうと、あくせくしていた」「謝罪もなく、乗客をまとめさせまいとしていた」と指摘している。また「チェジュ航空は急いで収拾しようとせず、最初に管制塔から待機の指示が出た理由などを正確に調査すべきだ」とも話している。
一方、チェジュ航空側は「乗客らが話すような緊迫した状態ではなかった」と釈明している。同社関係者は「離陸直後、高度を下げろという警報が鳴ったため、手順に従い酸素マスクを作動させた。しかし、センサーの誤作動で、実際に装着が必要な状況ではなかったため、そのような内容を案内した」と話している。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「チェジュ航空、いつか問題が起きると思っていた」「これが事実なら、チェジュ航空はボイコットすべき」「寒くて震えているのに『ブランケットは有料だ』と言い、酸素マスクが作動せずパニック状態だった人たちに『10万ウォン払うから口座番号を書け』と言うなんて、どういう対処なんだ」「いくらLCCでも、緊急用のブランケットとかは置いておくべきでは?」「先進国の航空会社は、熟練の乗務員を布陣。韓国の航空会社は、見た目だけで選ぶ。だから緊急時にろくな対処ができない」など、批判の声が殺到している。
一方「乗務員が先にマスクを装着して、乗客にマスクを着けるよう案内するというマニュアルがあるんだよ。何も知らず文句をつけるコメントが多いね」「酸素マスクが降りたら、誰であっても動いてはいけないんだよ。ベルトをしっかりして座ってないと。乗務員に命を捧げろとでも言うのか?酸素マスクが作動しなかったのは問題だが、乗務員でもどうすることもできないよ」などの反論も多く書き込まれている。(翻訳・編集/麻江)
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