観光産業の発展で空港建設ブーム、赤字空港の増加や地方債務増大の問題も―中国

Record China    2013年5月10日(金) 17時45分

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8日、観光産業の飛躍的な発展に伴い、中国で空港建設ブームが起きている。写真は拡張工事中の貴陽龍洞堡国際空港。

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2013年5月8日、米ブルームバーグによると、観光産業の飛躍的な発展に伴い、中国で空港建設ブームが起きている。国際航空運送協会(IATA)は、中国の国内航空の旅客輸送量は16年に延べ4億1500万人に達し、米国に次ぐ規模になると予測している。9日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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北京首都国際空港の旅客輸送量はこの10年間で6倍になり、18年には北京の第二空港も運用開始が予定されている。中国全体では、15年までに民間空港55カ所の新設が予定されており、これらを含めると中国の空港の総数は230カ所に達する。

空港の新設は旅行客やホテル、小売業界など各方面に大きなメリットをもたらす。最近のある報告では、中国の今年のビジネス旅行に関する支出額は14.7%増の2240億ドル(約22兆4000億円)になると予測している。

しかし、空港建設ブームは中国の地方都市にとって大きな悩みの種にもなっている。中国民用航空局の統計では、11年現在で75%の民間空港が赤字経営の状態に陥っている。空港建設とその他の大型インフラ建設プロジェクト実施による地方政府の巨額債務は、中国だけでなく世界全体を不安に陥れる可能性がある。格付け会社フィッチ・レーティングスは今年4月、中国の長期自国通貨建て格付けを「AAマイナス」から「Aプラス」に引き下げ、中国の地方債務に対する悲観的な見方を示した。

さらに別の問題として、中国の多くの航空路線が主要都市に集中し過ぎていることも挙げられる。地方都市に注目する航空会社が少ないため、小型の地方空港は利用客が少なく、赤字経営を余儀なくされている。

業界アナリストは、北京首都国際空港がハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港を追い抜いて、世界で最も忙しい空港になると予想している。(翻訳・編集/HA)

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