「中国人は人肉を食べる」女性司会者の侮辱発言に中国大使館動く―スペイン

Record China    2013年5月15日(水) 18時37分

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14日、スペインの民間テレビ局の女性司会者が中国人を侮辱するような発言を番組内で繰り返したことについて、現地中国大使館が対応に乗り出した。資料写真。

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2013年5月14日、北京青年報(電子版)によると、スペインの民間テレビ局の女性司会者が中国人を侮辱するような発言を番組内で繰り返したことについて、現地中国大使館が対応に乗り出したという。

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スペインの民間テレビ局・テレシンコが4月26日に放送した「中華レストランの厨房はどうなっているのか?」という番組のなかで、女性司会者のアイーダ・ニザール(Aida Nizar)さんが調査員と称して、現地の中華レストラン数軒を訪問。その際、思わせぶりな表情をしてみせたり、答えを誘導するような質問をしたりして、事実と異なる描写と報道を行った。

番組の冒頭部では「中華レストランがオープンした途端、近所にたくさんいた野良猫が一晩でいなくなった」というスペイン人の話を紹介。中国人が猫を調理したと暗示するような演出を行った。ある中華レストランでは「あなたたち中国人はとても汚いんですって?」と質問。相手がこれを否定すると、「中国人は死んだ後、ばらばらに解体されて、食材として使われるんでしょ?」と尋ねている。映像を見る限り、この中華レストランの衛生状況は問題ないと思われたが、女性司会者はレストランから出ると壁にもたれて「ごめんなさい。どうしても我慢できない。本当に気持ち悪い」と話しながら、吐き気をこらえる姿を見せた。

取材を受けた中華レストランのオーナーは、テレビ局側が都合の良いように編集しているため、事実が間違って伝えられていると憤慨。「厨房に入ってもいいか?」と聞いた女性司会者に対して、オーナーが「衛生局の規定で関係者以外は入ってはいけない」と答えたのだが、放送では「入ってはいけない」の部分だけが使用されたという。

この番組が放送されると、現地の華人社会は猛反発。テレシンコには華人からの抗議が殺到し、同番組は公式サイトから削除された。しかし、テレシンコと女性司会者は「華人との戦争は終わっていない」と主張。「華人たちが何かを隠しているかぎり、この番組でそれを暴いてみせる」と徹底抗戦の構えだ。同番組は昨年7月にもスペイン東部の製靴産業の街・エルチェを訪れ、中国人の存在が現地の経済と社会を脅かしていると伝えている。

スペイン華人中華料理業協会の陳建欣(チェン・ジエンシン)会長は、在スペイン中国大使館領事部に問題の番組を報告。中国大使館は今月7日、スペイン外務・協力省を通じてテレシンコに対し、中国を侮辱する内容の番組を今後報道することのないよう申し入れたという。(翻訳・編集/本郷)

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