信号無視で罰金の男性、「釣りはいらない、これからも信号無視するから」と高額紙幣―江西省南昌市

Record China    2013年5月15日(水) 19時19分

拡大

14日、信号無視で罰金10元を科せられた男性が「釣りはいらない、あと9回信号無視するから」と100元札を出した。写真は広東省広州市で、信号無視をして道路横断する人たち。

(1 / 3 枚)

2013年5月13日、中国・江西省南昌市中心部の交差点で1人の男性が信号無視により罰金10元(約165円)を科せられたが、取り締まった警察官が釣り銭を持ち合わせていないことを知ると男性は「釣りはいらない」と言って100元札を出すという一幕があった。江南都市報の14日付の報道。

その他の写真

中国で全国的に問題となっている“中国式道路横断”。赤信号を無視して道路を横断する歩行者は全国で後を絶たないが、南昌市でも取り締まりが強化されており、問題の起きた交差点でも交通警官2人が違反者を取り締まっていた。警察官が監視しているのを知ると人々の信号無視は大幅に減ったが、中には知らずと普段どおりの行動をとってしまう人も。

問題の男性が取り締まりに遭うと、交通警官から30分の奉仕活動をするか、もしくは罰金10元を支払うように言い渡された。男性は「こんな暑い中30分も奉仕活動なんてしたくない」と言って100元札を出したが、警官は釣り銭の90元を持ち合わせていないことに気づいた。

すると男性は「じゃあ、釣りはいらない。100元で信号無視10回分なら、あと9回信号無視すればいい」と言って立ち去ろうとした。警察官は男性を引き留め、釣りは必ず渡すから、二度と信号無視をしないようにと説得。男性はしぶしぶ了承したという。

この交差点一カ所だけでも、取り締まりが強化された4月以降に徴収された罰金の総額が1万5200元(約25万円)に上っており、その3分の1が歩行者の信号無視。処罰の目的は市民が交通法規を順守することであって、市民を指導することも警察の役割だと現地警察の責任者は話している。しかし、そのためには「10元という罰金は安すぎる」「罰金制度だけでは、お金で事を済ませる人が続出するだろう」との意見もある。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携