八牧浩行 2019年6月26日(水) 7時50分
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「第1回全日本大学生中国語スピーチコンテスト」の決勝大会が東京都内の桜美林大で6月22日に開催された。日本全国の50以上の大学から100人を超える大学生が競った。この結果、特別優秀賞に吉沼優多さん(武蔵野大学)が特別優秀賞に輝いた。写真は吉沼さん。
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「第1回全日本大学生中国語スピーチコンテスト」の決勝大会が東京都内の桜美林大学新宿キャンパスで6月22日に開催された。日本全国の50以上の大学から100人を超える大学生が競った。予選コンテストを勝ち抜いた18人が決勝大会で覇を競った。スピーチテーマは(1)日中青年交流促進のためにーわたしができること、(2)天下一家~One Word One Family―2点から選択できる。
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この結果、特別優秀賞に吉沼優多さん(武蔵野大学)が特別優秀賞に輝いた。1等賞は延安美穂さん(大阪大学)、2等賞は瀧澤春季さん(関西大学)と山西慶哉さん(九州大学)で、副賞の中国留学奨学金が授与された。日本華人教授会議が主催し、日本外務省が「日中青少年交流推進年指定事業」として認定、駐日中国大使館、日中友好協会などが後援した。
日本華人教授会議会議代表の宋立水明治学院大学教授は「ようやく日中関係が好転、大幅に改善にされてきており、嬉しい限り。長く厳しかった冬から春に向かう中で、特に民間交流が両国関係のブレと後退を防ぎ、相互理解と信頼関係を構築していく上で最も重要な土台だと改めて感じている」と挨拶。日本外務省の岩本桂一中国・モンゴル第一課長、着任したばかりの孔鉉佑中国大使、畑山浩昭桜美林大学学長らが来賓挨拶の中で「次世代を担う若い世代の相互理解が進むことは意義が大きい」「民間交流は日中間の平和促進の原動力になる」などと語り期待を込めた。
日本華人教授会議はこれまで14年間にわたり、毎年「全中国大学生日本語スピーチコンテスト」を主催。全中国を8ブロックに分けて予選を実施し、最後に東京で決勝戦を開催。中国青年層の日本語学習意欲を高めるよう努めてきた。同教授によると、双方向交流の必要性を痛感し、日本人大学生による中国語のスピーチコンテストを実施することになったという。
今年5月末から6月初旬にかけて北日本、東北日本、東日本、西日本、南日本の5ブロックに分けて予選が開催され、日本全国の50以上の大学から100人を超える応募があった。この中から上位入賞の18人が決勝大会に参加した。
筆者はこの種の言語コンテストを多く取材しているが、今回の決勝大会に残った学生18人のレベルの高さ、意欲の高さには目を見張るものがあった。日本における最大級の大学生中国語スピーチコンテストであり、双方向交流の新しい試みとして意義がある。
また、今年中国で各地予選を勝ち進んできた大学生による「日本語スピーチコンテスト」決勝大会が7月後半に東京で開催される。その優勝者たちと今回の「中国語スピーチコンテスト」の優勝者たちとの対談が予定されており、中国からの参加大学生たちの日本滞在について、日本の大学生たちがアテンドするという。
スピーチコンテストを主催する日本華人教授会議は2003年に発足し、日本の大学や研究機関で教授(もしくは相当の研究職)から構成。両国間の相互理解、意思疎通、特に若者同士の信頼醸成に寄与するよう努めてきた。第一回大学生中国語スピーチコンテストの実行委員長の呉川日本大学教授は「この種の大会は有意義であり、さらに大きな日中友好と平和促進の輪となることを願う」と期待している。
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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