2013年5月18日、中国・四川省の農村で暮らす65歳の農民男性が、ヘリコプターを手作りしている。華西都市報（電子版）が伝えた。

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ヘリコプターを作っているのは、同省涼山州雷波県に住む韓拉莫（ハン・ラーモー）さん。彼の長年の夢は「ヘリコプターを使って牛や羊を放牧させること」だった。韓さんの住む村は深い山あいにあるため、急こう配の山の斜面で放牧をするのは大きな困難を伴う。そこで韓さんは「ヘリコプターがあれば、わざわざ人間が斜面を上り下りしなくても済む」と考えたそうだ。

小学校を3年間しか通っていない韓さんだが、小さい頃からの機械好き。トラクターなどの故障も自分で修理できる。10年、ヘリコプターの製作を開始した彼は、大量の資料を読み漁り、何度も設計図を描き、あちこちで材料を買い込んで回った。3年の歳月と数万元（数十万円）の費用を投じてできたヘリコプターは、見るからに「手作り感いっぱい」の作品。タイヤはオートバイ用、エンジンは上部に外付けだ。

「残っているのはプロペラの取りつけと回線の調整だけ」と話す韓さんは自信満々だ。完成したヘリコプターの試験飛行は、6月12日の端午節を予定しているという。（翻訳・編集/本郷）