Record China 2019年6月26日(水) 15時40分
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百貨店大手の高島屋が、中国の上海高島屋を8月25日で閉店すると発表した。これについて、中国のSNS上ではさまざまな声が上がっている。資料写真。
百貨店大手の高島屋が、中国の上海高島屋を8月25日で閉店すると発表した。これについて、中国のSNS上ではさまざまな声が上がっている。
日本経済新聞によると、上海の店舗は、日本人の居住者が多い古北エリアに2012年に開業。売り場面積4万平方メートルと日本の旗艦店級の広さを持ち、高級ブランドなど現地の富裕層向けの品ぞろえを充実させていた。
ただ開業3カ月前の同年9月には、尖閣諸島を巡る日中対立の影響で中国全土で大規模な反日デモが発生。開店当初は5年後をメドに黒字化を目指していたが、結果的に一度も黒字化を果たせず19年2月期の営業損益は7期連続の赤字となる9億円の赤字に沈んだ。ネット通販の台頭や米中貿易摩擦による消費低迷が追い打ちをかけ、業績改善も見込めないことから撤退を決めたという。
これについて、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)では、「上海高島屋には(日本の特色ある商品を置いている)『日本館』もあるが(売っている商品は)値段が高すぎるし、立地も良くない。上海伊勢丹も客入りが良いとは言えないが少なくとも(繁華街の)南京西路にある」という声が上がっていた。
一方で、「(上海高島屋は)通勤途中にあるので、毎年開催される夏祭りは欠かさず行っていた。上海の中でも良いサービスを体験できる百貨店なのに、不景気が原因で中国から撤退してしまうのは惜しまれる」という声もあった。(翻訳・編集/柳川)
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工藤 和直
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