Record China 2013年5月28日(火) 21時6分
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27日、中国の有人潜水艇「蛟龍号」は、試験的応用を実施するため6月初旬に青海から出航する。今回の任務では、複数の科学者が蛟龍号に乗り込み、深海での調査を行う。写真は2012年浙江省寧波市で開かれた海洋関連のイベントに展示された「蛟龍号」の模型。
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2013年5月27日、中国の有人潜水艇「蛟龍号」は、試験的応用を実施するため6月初旬に青海から出航する。今回の任務では、複数の科学者が蛟龍号に乗り込み、深海での調査を行う。蛟龍号の試験的応用の総指揮を務める、国家深海基地管理センターの劉峰(リウ・フォン)主任は26日、蛟龍号の試験的応用について取材に答えた。人民日報が伝えた。
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蛟龍号は2012年7月、太平洋のマリアナ海溝で水深7062mの中国有人潜水記録を樹立した後、海上試験を終了し、今年から試験的応用段階に入った。現在は、蛟龍号の本体、船舶・水上サポートシステムの準備が計画通り進められている。
これまでの海上試験とは違い、蛟龍号は今回、試験的応用として、本格的な業務化運行に入る前の技術性能の完備や人材育成を実施する。また、科学者による潜水も今回から徐々に始めていくという。
▽6月に出航、3段階の任務を実施
劉氏によると、今年の試験的応用は3段階に分けられ、6月初旬に出航する。
第1段階は43日間で、6月初旬に山東省青島市から出航し、主に南シナ海の特定海域で測位システム試験を実施し、同時に南シナ海深海科学計画の科学研究を実施する。
第2段階は42日間で、7月中旬に福建省アモイ市を出港し、主に中国大洋協会多金属団塊資源契約区で、海底のビデオ撮影による断層の調査やサンプル採集を実施し、深海生物の多様性や団塊資源の面積が占める比率の予想に向け、資料とサンプルを提供する。同時に通常の環境調査を実施し、環境基準線データを収集し、国際海底機構と締結した「多金属団塊資源契約」の義務を履行する。
第3段階は28日間で、北西太平洋のコバルトリッチクラスト資源調査区で測量とサンプル収集を実施し、海山区の環境管理計画に技術支援を提供する。
このほか、今回の蛟龍号の試験的応用では、複数の科学者が乗り込み、深海海底で調査を行う。
劉氏は「蛟龍号のこれまでの海上試験では、プロの潜水員が潜水艇を操縦していた。その他の乗組員も皆蛟龍号の設計に携わったエンジニアなどだった。今年の試験的応用では、科学者が潜水艇に乗り込む。これらの科学者は、科学調査を目的とし、事前に個人申請した人々で、香港の科学者も含まれる」と語る。
▽第2回潜水員選抜、女性2人を含む6人を募集
プロの潜水員には高い条件が求められ、トレーニングも厳しい。潜水員は潜水艇の操縦者であり、潜水艇内で長時間にわたり作業し、海底に到達する回数も多く、深海調査の安全面の責任を負うためだ。
中国有人潜水事業発展の需要を満たすため、国家深海基地管理センターはまもなく、第2回深海有人潜水艇潜水員の選抜を実施し、女性2人を含む6人を募集する予定だ。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/内山)
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